初級翻訳・おじいさんの家 第3話

おじいさんの家

「いったいどういうことなんだろう……?」
と言って、ものすごく不思議がりました。
よくおばあさんに話を聞いてみると、なんとボンの亡くなった時期と、おじいさんが亡くなった時期がまったく同じだったのです。
しかも、この前正雄の家へやってきたおじいさんと、亡くなったおじいさんは、姿かたちから何から何までそっくりそのまま同じだったのです。
そのとき、おばあさんは納得したようにうなずきながら二人に向かって言いました。
「わかったよ。おじいさんは生きている間、犬や猫や鳥が大好きでたまらなかったからね、きっとその犬を連れて、今ごろは極楽浄土の道を仲良く歩いていなさるんだよ。坊ちゃんがその犬をすごくかわいがってあげていたから、きっと犬があの世から会いにやってきたのさ。それをおじいさんがお迎えに来て、また一緒に連れて帰ったんだよ」
正雄もお姉さんも、「そう言われてみれば、たしかにそうかもしれないなあ」と思いました。
やがておばあさんに丁寧にご挨拶をしてお別れし、家路を帰る道すがら、二人はボンのことについていろいろと話し合いました。
ボンはこの世にいたままで、冷たい人たちにいじめられたりするよりも、むしろあの世へ行って、優しくて大好きなじいちゃんにかかわいがってもらったほうが、どれほど幸せかしれないね――と、二人は語り合いながら帰ったのでありました。

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