なんかくれるものない?」
グレーテルはハンスにいいます。
「あたし、あんたといっしょにいくわ。」
ハンスはグレーテルをつかまえて、つなにしばりつけて、グレーテルをひっぱっていきます。
そして、えさ箱のまえにつれていって、そこにしっかりつないでしまいます。
それから、ハンスはおかあさんのところにいきます。
「ただいまあ、おっかあ。」
「おかえり、ハンス。どこへいってたの。」
「グレーテルんとこへいってた。」
「おまえ、なにをもってってやったの。」
「なんにももってきゃしない。」
「グレーテルはなにをくれたの。」
「なんにもくれやしない。いっしょにきた。」
「おまえ、グレーテルをどこへおいてきたの。」
「つなでひっぱってきて、えさ箱のまえにつないで、草をやっといた。」
「ばかなことをしたねえ。ハンスや、グレーテルにゃやさしい目をむけてあげるもんだよ。」
「どっちだっていいや。こんだあ、うまくやるよ。」
ハンスは小屋へいって、そこにいる子牛やヒツジの目玉という目玉をみんなほじくりだして、それをグレーテルの顔へなげつけます。
グレーテルはぷんぷん腹をたてて、つなをひきちぎって、にげだします。
せっかく、ハンスのおよめさんになるつもりでしたのにねえ。
初級翻訳・おりこうハンス 第2話
おりこうハンス
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