ちょうどその時、例の小人が現れて言いました。
「さあ、王妃さん。わたしの名前、わかったかな?」
王妃はわざと、まずこう言いました。
「クンツかな?」
「違う!」
「じゃあ、ハインツね?」
「違う!」
「それじゃあ、もしかして、あなたの名前は……ルンペルシュチルツヒェンね?」
「悪魔が教えたんだ! 悪魔が教えたんだ!」
小人は絶叫しました。
そして怒りにまかせて右足で地面を強く踏みつけると、自分の体がすっぽりと埋まってしまうほどの深い穴が開いてしまいました。それから、怒りのあまりに右足だけでなく左足をも両手でぐいとつかんで、思い切りひっぱりました。その拍子に、なんと小人は自分自身の体をまっぷたつに引き裂いてしまったのです。
コメント