二十六夜

スポンサーリンク
二十六夜

初級翻訳・二十六夜 第1話

旧暦の六月二十四日の夜のことでした。北上川の水は、黒い寒天よりももっと滑らかに光り、獅子鼻(ししばな)という場所は、かすかな星の明かりの下で真っ黒に突き出ていました。獅子鼻の上の松林は、もちろん言うまでもなく真っ黒でしたが、それでも林の中に...
二十六夜

初級翻訳・二十六夜 第2話

中でもその家の親子二人は、子どもはまだ六つにもならず、母親もこの大飢饉では食べ物を手に入れるすべもなく、明日にも二人そろって餓死するのは目に見えていました。そのとき疾翔大力さまは、上から様子を見ていて、あまりのことにしばし途方に暮れましたが...
二十六夜

初級翻訳・二十六夜 第3話

すると爾迦夷は、両方の翼を広げ、かしこまって首を垂れ、座っていた場所から降りて、低く飛び回りながら疾翔大力さまを三度まわってほめたたえ、ゆっくりと座に戻ってひざまずき、『どうか、疾翔大力さま、疾翔大力さま。私たちのために、その道を説いてくだ...
二十六夜

初級翻訳・二十六夜 第4話

すると、ちょうど子供が二人、草刈りに来ていたそうで……穂吉も気づかないうちに、一人がそっと近づいてきて、穂吉の足を掴まえてしまったと申します」「ああ、哀れなことじゃ。かわいそうな話じゃ。あんなにおとなしくて良い子でも、何の因果というのか。で...
二十六夜

初級翻訳・二十六夜 第5話

一度フクロウとしての一生を終えても、またフクロウに生まれ変わり、同じように苦しみや災難を何度も何度も、いつまでも繰り返すことになるのだ」ここまでが、昨夜お話しした「鳥たちは歓喜に満ちた」というところまでの続きです。この「説いて曰く」というの...
二十六夜

初級翻訳・二十六夜 第6話

もう、どうかお構いなく、ご講義をお願いいたします」フクロウのお坊さんは、空を見上げました。「立派な心がけだね。だからこそ、たとえ足を折られても、またこうして両親の元へ帰ってこられたのだろう。それにしても、あんなに元気な二本の足を、なんの理由...
二十六夜

初級翻訳・二十六夜 第7話

これは短い言葉だが、非常に重たい言葉だ。先ほど、人間への復讐について議論があった通り、一つの悪行は一つの悪い結果を招く。その悪い結果のせいで、また新しい悪行をしてしまう。こうしてぐるぐると回り続け、終わる時がないのだ。車輪が回っても回っても...
スポンサーリンク