小川 未明

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小川 未明

初級翻訳・海ぼたる 第1話

ある日のこと、兄弟は村のはずれを流れる川へ出かけて、たくさんのホタルを捕まえてきました。夜になって、かごの中に霧吹きでシュッと水をかけてやると、ホタルたちはそれはもう、きれいに光り輝きました。どのホタルも小さな黒い体をしていて、頭には二つの...
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初級翻訳・海ほおずき 第2話

あくる日、あや子はそれを学校へ持っていき、お友だちにも分けてあげました。そうしてその年の夏も暮れていきました。お母さんが言っていた通り、月日がたつのは本当に早いものです。また夏がめぐってきました。するとあや子は、去年買った海ほおずきのことを...
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初級翻訳・海ほおずき 第1話

梅雨の間に咲いていた花たちがほとんど散ってしまうと、雨が上がったあとには、いよいよ輝くような夏がやってきます。ちょうどそんな季節のことでした。遠くのほうから、「カン、カン、カンカラカンノカン……」と、お寺の鐘(磬)をたたく音が聞こえてきまし...
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初級翻訳・海へ帰るおじさん 第1話

赤いボールを沖に向かって投げると、そのまりは白い波の間で浮いたり沈んだりしていましたが、やがてザアッと押し寄せてきた波に運ばれて、武ちゃんとゆう子さんが待つ渚(なぎさ)へ戻ってきました。「おじさんの舟、まだ見えないかなあ」「きっと、たくさん...
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初級翻訳・海の少年 第1話

今年の夏休み、正雄くんはお母さんやお姉さんに連れられて、江の島の別荘へ避暑に出かけました。正雄くんは海を見るのが初めてで珍しくてたまりません。毎日朝から晩まで海辺に出ては、きれいな貝がらや小石を拾い集めては、服のたもとに入れていました。それ...
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初級翻訳・海のまぼろし 第1話

浜辺に立って、沖のほうを見つめながら、いつも口笛を吹いている若者がいました。風はその音をかき消し、青く澄み渡ったガラスのような空には、白いかもめが飛んでいました。そこには、二人の娘がいました。一人はとても内気で、思ったことも口に出せず、悲し...
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初級翻訳・海のかなた 第3話

そこには、バイオリンが一丁、すすけた天井から吊るされていました。彼がよく見ると、そのバイオリンには、小さな光る星のような真珠が埋め込まれていました。「あ!」と声を上げて、少年は喜びのあまり、狂わんばかりでした。そしてさっそくそのバイオリンを...
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初級翻訳・海のかなた 第2話

いつの間にか、村の子供たちまでもが、松蔵の弾くバイオリンの音を感心して聞くようになっていました。松蔵は、おじいさんがいなくなっても毎日のように城跡の石のところへやってきて、おじいさんがしたように沖の方を眺めながら、熱心にバイオリンの練習を続...
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初級翻訳・海のかなた 第1話

海に近い場所に、昔のお城のあとがありました。波の音は、何も考えずに、一日中岸の岩にぶつかっては砕け、しぶきをあげていました。昔はこのあたりも、たくさんの店や立派な建物が並ぶにぎやかな町でしたが、今ではすっかり荒れてしまい、さびしい漁村になっ...
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初級翻訳・海のおばあさん 第1話

ずっとずっと昔のことです。海の中に、「海のおばあさん」という、とても気難しくて、ちょっとしたことでもすぐに怒り出す、おそろしいおばあさんが住んでいました。誰もあまり近づこうとしなかったので、おばあさんはいつも寂しく過ごしていました。ちょうど...
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