小川 未明

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小川 未明

初級翻訳・王さまの感心された話 第1話

この世界が造られましたときに、三人の美しい天使がおりました。いちばん上の姉さんは、やさしく、さびしくて、あまり口をきかない方でした。そのつぎの妹は、本当にお美しく、ぱっちりと大きな目をした方でした。そして、いちばん下の弟は、元気いっぱいで素...
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初級翻訳・熊さんの笛 第1話

熊さんは、すなはまの上にすわって、ぼんやりと海の方をながめていました。「熊さん、なにか、あちらに見えるかい?」と、いっしょに遊んでいた子供がたずねると、「ああ、あちらは、極楽なんだよ。いつもお天気で、あたたかで、花がさいて、鳥が鳴いていると...
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初級翻訳・灰色の姉と桃色の妹 第2話

道路の上には、黄色いほこりが、かすかな風に舞い上がっています。お姉さんはその子どもたちをじっと見つめていました。その中にひとり、とってもかわいらしい男の子がいました。その子は黙ったまま、真っ赤に咲き誇るぼたんの花を見つめていました。お姉さん...
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初級翻訳・灰色の姉と桃色の妹 第1話

あるところに、性格がまったく正反対のふたりの姉妹がいました。同じお母さんから生まれたとは思えないほど、ふたりは違っていたのです。妹は、いつも桃色の着物を着ていました。とっても元気いっぱいで明るい性格でしたが、お姉さんは灰色の着物を着ていて、...
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初級翻訳・温泉へ出かけたすずめ 第2話

「いいことを教えてくださって、ありがとうございます!」すずめはお礼を言うと、自分の古い巣へ帰ることはやめて、南の空を目指して飛んでいきました。「あのカラスといい、この電線といい、なんて親切で物知りなんだろう……。私は本当に幸せ者だ」すずめは...
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初級翻訳・温泉へ出かけたすずめ 第1話

雪が降り積もり、田んぼも畑も真っ白に埋め尽くされると、すずめたちは食べ物を求めて、人家の軒先までやってくるようになりました。外にはもう、落ちている餌が何一つ残っていなかったからです。すずめたちは朝早くから日が暮れるまで、窓の下やゴミ捨て場な...
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初級翻訳・消えた美しい不思議なにじ 第3話

灰色の着物を着た姉は、べつに姿を変える必要もなかったので、ある星の光ももれない真っ暗な真夜中に下界へ降りてきたのです。そこは広い野原の中でありました。けれどわざわいを下界にまいた姉は、どんなさびしいところを歩いても平気でありました。野原の中...
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初級翻訳・消えた美しい不思議なにじ 第2話

頭の上で翼の音がしたかと思うと、美しい白鳩が大空を旋回して、地上に降りてきました。「おはよう。お前の元気な顔を見ると、私の心まで晴れやかになるわ。何か良い知らせを持ってきてくれたのでしょう? 聞かせてちょうだい」妹がハトに尋ねると、白鳩は丸...
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初級翻訳・消えた美しい不思議なにじ 第1話

それは、ここからは決して見ることができない遠い場所のことです。そこには、黒く、黒く淀んだ河が流れていました。なぜだかその河の水は、墨を流したように真っ黒でした。河が黒いだけでなく、河原の砂までが真っ黒だったのです。その河は音ひとつ立てること...
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初級翻訳・海ぼたる 第2話

水ぶくれしたその亡骸は、川の上に浮かんでふわりふわりと流れ、誰にも知られぬまま海へと流れていきました。不思議なことに、この亡骸もまたホタルになったのです。これが、「海ぼたる」の正体でした。二人の兄弟は、海ぼたるにそんな悲しい物語があるとは知...
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