小川 未明

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小川 未明

初級翻訳・真吉とお母さん 第2話

その途中、ふと、向こうの駅を発車していく汽車の汽笛の音が聞こえてきました。「そうだ! 一日あれば、田舎へ帰ってくることができるぞ。お母さんのところへ行こう!」こう考えると、もらっておいたお小遣いがちょうどふところに入っていたので、すぐさま駅...
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初級翻訳・真吉とお母さん 第1話

真吉は、お母さんの言いつけをいつもよく守る良い子でした。お母さんは、かわいい真吉を早く立派な人間にしたいと願っていました。だから普段から、真吉によくこう言い聞かせていたのです。「人間というものは、なによりもまず正直でなければなりません。それ...
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初級翻訳・白いくま 第2話

ある日のこと、ヤシの木の木陰で、青い着物を着て頭に白い布を巻いたお世話係の男が、大きなパイプでいい香りのするタバコをスパスパと吸いながら、石に腰かけて考え事をしていました。そこへ、一人の紳士が令嬢を連れて通りかかりました。この紳士はふだんか...
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初級翻訳・白いくま 第1話

そこは、とっても暑い国でした。強い日の光が、青々とした木や、丘の上を明るく照らしていました。この国の動物園には、南の国にいるめずらしい動物たちが、ほかのどこの動物園にもいないほどたくさん集まっていました。でも、寒い国にすんでいる動物は、なか...
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初級翻訳・町の天使 第2話

「さあ、しっかりと私の背中におぶさりなさい」と、天使はいいました。少年は、天使の白い背中にしっかりと抱きつきました。いつしか、青い空と白い雲の間を縫うようにして、飛んでいたのであります。目の下には、海が、悲しそうな歌をうたって、はてしもなく...
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初級翻訳・町の天使 第1話

Sという名前の少年がいました。少年は、毎日学校へ行くときも、帰るときも、町の角にあるお菓子屋さんの前を通っていました。そのお店はきれいに飾りつけられていて、ガラス戸がはまっており、外の看板の上には、翼を広げたかわいらしい天使がちょこんととま...
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初級翻訳・町のお姫さま 第1話

昔、あるところに、とことん「さびしい場所」が大好きなお姫さまがいました。「どんなにさびしいところでもかまいません。だれも住んでいない、ぽつんとさびしい場所があったら、そこへ行って住みたいのです」お供の家来たちは、大切なお姫さまのご命令ですか...
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初級翻訳・生きた人形 第2話

これを聞いた少女は、月の光の下で、冷たい霜に悩まされたか弱い花のように、すっかりとしおれてしまいました。「おばあさん、どうしたら私はこの広い世の中で、たった一人の兄さんにめぐりあうことができるのでしょうか……」と、少女は切なく訴えました。白...
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初級翻訳・生きた人形 第1話

ある町の呉服屋さんの店の前に立って、一人の少女が、そこに飾られている人形をじっと見つめていました。人形はきれいな着物を着て、立派な帯を締め、店の前を通る人たちを誇らしそうにながめていたのです。「もしも私が、あのお人形だったら、どんなにしあわ...
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初級翻訳・王さまの感心された話 第2話

王さまはこの言葉をお聞きになると、その健気な心づかいに本当に感心なさいました。そして、いついつまでも花を愛するようになったのです。最後に、王さまは魔法使いに命じて、「あのやかましくさえずる小鳥は、いったい何のためにいるのかね?」と、その理由...
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