楠山 正雄

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楠山 正雄

初級翻訳・灰だらけ姫 第4話

すると、サンドリヨンの身なりは、さきほど舞踏会でまとっていたものよりもさらに一段と美しく、豪華な衣装へとあっという間に変わったのです。それを見て、ふたりのきょうだいは、あの舞踏会でお見かけした美しすぎるお姫さまこそが、ほかならぬサンドリヨン...
楠山 正雄

初級翻訳・灰だらけ姫 第3話

「おまえさん、もしダンスパーティーに行っていたなら、それはもう退屈しなかったに違いないよ。なにしろ、あそこには、世の中にこんな美しい人がいるのかと思うほど素敵なお姫さまがいらしたんだからね! その方がね、わたしたちにいろんな優しい言葉をかけ...
楠山 正雄

初級翻訳・灰だらけ姫 第2話

かぼちゃを受け取ると、妖精はその中身をのこらずきれいにくり抜き、外側の皮だけを残しました。それから妖精は、手に持っていた魔法の杖で「コツ、コツ、コツ」と三回軽く叩きました。すると、かぼちゃはみるみるうちに、金色に輝く立派な馬車へと変身したの...
楠山 正雄

初級翻訳・灰だらけ姫 第1話

一 むかしむかし、あるところに、なにごとも不自由することなく、しあわせに暮らしている優しい紳士がいました。 ところが、その紳士が二どめにもらったおくさんというのは、それはそれは、ほかにふたりとないほど、こうまんでわばまま、いばりくすった人で...
楠山 正雄

初級翻訳・浦島太郎 第2話

三毎日おもしろい、めずらしいことが次から次へと続いて、あまりにも竜宮城が楽しいので、何の心配もせずにうかうかと遊んで暮らすうち、三年の月日がたちました。三年目の春になったとき、浦島はときどき、長らく忘れていた故郷の夢を見るようになりました。...
楠山 正雄

初級翻訳・浦島太郎 第1話

一むかし、むかし。丹後の国(今の京都府あたり)にある、水の江の浦というところに、浦島太郎という漁師が住んでいました。浦島太郎は毎日、釣り竿をかついで海へ出かけては、タイやカツオなどの魚を釣って、お父さんやお母さんを大切に養っていました。ある...
松山鏡

初級翻訳・松山鏡 第2話

娘はあまりの寂しさに、「ああ、おかあさんに会いたいなぁ……」と、思わずひとり言をポツリと言いました。しかし、ふとあのときおかあさんから言われた言葉を思い出し、あの鏡を取り出してみたのです。「ほんとうに、おかあさんが会いに来てくださるかしら…...
松山鏡

初級翻訳・松山鏡 第1話

一 むかしむかし、越後(えちご)の国の松の山という、のどかな田舎に、おとうさんとおかあさんと女の子の、三人家族が仲良く暮らしていました。ある時、おとうさんにどうしても外せない大切な用事ができて、京都へ出かけることになりました。昔のことですか...
忠義な犬

初級翻訳・忠義な犬 第1話

一 むかし、陸奥(むつ)の国に、ひとりの猟師がいました。 毎日、犬を連れて山に入っては、猪や鹿を追い出し、犬にかみつかせて捕まえては、その皮をはいだり、肉を売ったりして、日々の暮らしを立てていました。 ある日のことです。猟師はいつものように...
山姥の話

初級翻訳・山姥の話 第3話

そして小屋の中に入って来て、「女の子が逃げて来たろう。早く出せ!」 とどなりました。「だってわたしは知らないよ」 すると山姥は疑い深そうに、鼻をくんくん鳴らして、「ふん、ふん、人くさい、人くさい!」 といいました。「なあに、それはわたしが雀...
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