楠山 正雄

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楠山 正雄

初級翻訳・瓜子姫子 第1話

一 むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。ある日、おじいさんは山へたきぎを刈りに出かけ、おばあさんは川へ洗濯に行きました。おばあさんが川でぼちゃぼちゃと洗濯をしていると、向こうから大きな瓜が一つ、ぽっかり、ぽっかりと流...
楠山 正雄

初級翻訳・猿かに合戦 第2話

それでも子がにがまだおいおい泣いていますと、こんどは一枚の昆布がのろのろとすべってやって来て、「かにさん、かにさん、どうしてそんなに泣いているの?」と聞きました。子がには、猿が親がにを殺したからかたきを討ちたいのだと言いました。すると昆布も...
楠山 正雄

初級翻訳・猿かに合戦 第1話

一むかしむかし、あるところに、一匹の猿と一匹のかにがいました。ある日のこと、お天気がとてもよかったので、猿とかには連れだって一緒に遊びに出かけました。その途中、山道で猿は一つの柿の種を拾いました。またしばらく歩いていくと、川のそばでかには一...
楠山 正雄

初級翻訳・猫吉親方 第2話

猫吉は、じぶんのけいりゃくが、うまくあたったので、だいとくいで、馬車よりも先へあるいて行きました。すこし行くと、まきばの草を刈っているお百姓たちに出あいました。すると猫吉は、「もうじき王様が馬車に乗ってお通りになるが、そのとき、このまきばは...
楠山 正雄

初級翻訳・猫吉親方 第1話

一 昔むかし、あるところに、三人の息子を持った粉ひき男がいました。 もともと貧しかったので、男が死んだあとで子どもたちに残してやれる財産といっては、粉ひき臼を回す風車と、ろばと、それから、猫が一ぴきだけしかありませんでした。 さて、いよいよ...
楠山 正雄

初級翻訳・猫の草紙 第3話

「これ、これ、お前たちもせっかくねずみたちがああ言うものだから、こんどはこれでがまんして、この先もうねずみをいじめないようにしておくれ。その代わりまた、ねずみが悪さをはじめたら、いつでも見つけ次第食い殺してもかまわない。どうだね、それで承知...
楠山 正雄

初級翻訳・猫の草紙 第2話

」というので、町はずれの原に大ぜい集まって相談をはじめました。その時まず、その中で年を取った白猫が一段高い石の上に立ち上がって、「みなさん、聞くところによりますと、こんどわたしたちが放し飼いになったについて、ねずみどもがたいそう困って、昨晩...
楠山 正雄

初級翻訳・猫の草紙 第1話

一 むかしむかし、京都の町でネズミたちが大暴れして、まわりの人たちをとても困らせていました。 台所や戸棚から食べ物を盗み出すどころか、戸や障子をガリガリとかじったり、タンスに穴をあけて大切な着物をズタズタに引きさいたりしました。夜も昼も天井...
楠山 正雄

初級翻訳・牛若と弁慶 第2話

九州の松浦の太夫は弓を千ちょうとうつぼを千本そろえてもっている。おれも刀を千本そろえよう。都へ出て集めたら、千本くらいわけなくできる。」こう考えて、弁慶は黒糸おどしの鎧の上に墨ぞめの衣を着て、白い頭巾をかぶり、なぎなたを杖について、毎晩五条...
楠山 正雄

初級翻訳・牛若と弁慶 第1話

一むかし、源氏と平家が天下をかけて戦い、勝ったり負けたりをくりかえしていたころのお話です。源氏の大将である源義朝(みなもとのよしとも)には、悪源太義平(あくげんたよしひら)や頼朝(よりとも)のほかに、今若(いまわか)、乙若(おとわか)、牛若...
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