亡霊怪猫屋敷

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初級翻訳・亡霊怪猫屋敷 第19話

そして将監が死んだなら、その息子の新之丞(しんのじょう)に、新之丞が死んだならその子に、その孫に……そして代々、将監に血のつながる者がいるかぎり、石藤家に恐ろしい祟りをしておくれ。これが、この老いた母の一生最後のお願いです。お前は賢い、本当...
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初級翻訳・亡霊怪猫屋敷 第18話

「せめて、母さんの目さえ見えていたなら、どんなことをしてでも左近将監にうらみの一太刀(ひとたち)を浴びせてやれるのに、何をするにもこの不自由なからだ……。小金吾、許しておくれ! ふがいない母を許しておくれ!」 おばあちゃんは血の涙をこぼしま...
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初級翻訳・亡霊怪猫屋敷 第17話

チョコーンと前足をそろえて枕もとに座っている玉は、いったいどこからくわえてきたのか、二枚の布きれを――「これを早く見てください!」と言わんばかりに、しきりにおばあちゃんの手が届くところへと前足で押し出しているのです。「…………」おばあちゃん...
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初級翻訳・亡霊怪猫屋敷 第16話

「おう、やっぱりそうだったのか! 石藤左近将監(いしとうさこんしょうげん)に斬られたのかい? もしかしたらそうではないかと、お母さんも考えていたんだよ……」おのれ、にっくい左近将監(さこんしょうげん)め! よくもよくも、口からでまかせの嘘を...
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初級翻訳・亡霊怪猫屋敷 第15話

そして、こうやって一藩のまつりごとを執っている以上、いつなんどき刺客がおそうてこんともかぎらぬが、そのときの用心に、壁裏づたいに避難できるよう、しかけをしておく必要があるといって、左官屋をよんで召使をとおざけて、じぶんがつきっきりで壁をあつ...
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初級翻訳・亡霊怪猫屋敷 第14話

新之丞が帰ってくる前に、さあさあ早く早く、あとしまつをつけなければならん」「ご……ご主人さま、おどろいた拍子に腰が抜けまして……た、立つことができません……」「情けないやつめ、この程度のことに! さあ、立ち上がらんか!」と、利き腕をつかまれ...
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初級翻訳・亡霊怪猫屋敷 第13話

「ウウム、無念! かかる卑怯者とはしらざりしが不覚! ウウム、無念な」と、はぎしりしながら左近将監めがけてきりつけましたが、もはやこの深傷ではたまりません。つづいて無言のまま横にはらってきた鬼のような左近将監の刀を、グザッと脇腹へうけて、け...
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初級翻訳・亡霊怪猫屋敷 第12話

「お前はまだ若いのだから、なるべく藩中のお偉方から憎まれないようにしなさい」という母の忠告があったからこそ出てきたというのに、このわがままな家老め! 見えすいたお世辞ばかり並べ立てて! という反感がこみ上げてきたのです。また心の底では、昔の...
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初級翻訳・亡霊怪猫屋敷 第11話

卑怯者の刃落ち着き払っているのも道理です! このお小姓は、家老・石藤左近将監などの支配を受けるこの大村藩の侍とは、身分が少々違います。ここから一里ほど離れた上久原(かみくはら)というところにある彼の屋敷も、この御家老の山茶花屋敷に比べれば比...
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初級翻訳・亡霊怪猫屋敷 第10話

「佐平治! 佐平治! おい、そこに誰かおらぬか!」 と、手をたたいてふすま越しに、雷のような声を張り上げました。「はっ!」 と、仕切りのふすまが開いて、若党が敷居際にしっかりと手をついています。「お呼びでございましたでしょうか?」「そこにい...
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