江戸川 乱歩

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江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第4話

その男は船頭に小さな船をこがせて、お台場の近くで、さかなをつっていたのですが、今から一時間ほどまえに頭の上を、ゾウのかたちをしたアドバルーンが、おきの方へ、飛んでいくのを見たのです。アドバルーンの綱が切れて、こんなところまで飛んできたんだな...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第3話

松村と名乗る怪盗は、このまま海におぼれて死んでしまうよりほかに道はないのです。彼はいったい何を考えて、こんな無茶な冒険をやったのでしょうか。巨大なゾウの風船がデパートの空へ飛びたち、だんだんと小さくなっていったころ、元刑事のひとりが急いで警...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第2話

そのとき、屋上にのこっていたひとりの店員の口から、とんきょうなさけび声がとびだしました。「あれっ、あすこだっ!あんなところにぶらさがっている!」店員は空を指さしていました。みんなの顔が、いっせいにその方向を見あげました。ああ、なんというはな...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第1話

志摩の女王 東京のまん中にある有名なデパートで、宝石のてんらん会が開かれていました。そのデパートの美術部主任が大がかりな準備をして、日本じゅうの有名などこにもない宝石をかり集め、五階のてんらん会場に、きらびやかにかざりつけたのです。むかしの...
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初級翻訳・海底の魔術師 第25話

二十面相がどちらへ逃げたのかわかりません。明智がそこでちょっとためらっているうちに、ふたりの距離はますます離れてしまいました。しかたがないので、一方の岩穴を懐中電灯で照らしながら進んでいきましたが、二十メートルもいくとそこが行き止まりになっ...
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初級翻訳・海底の魔術師 第24話

そして、だれが漕いだのだ」「明智小五郎が漕ぎました。船は漁師から借りたのですよ。明智と賢吉は、親子のような漁師のふうをして、われわれの目をくらましたのです」それを聞くと、首領は暗闇のなかで、グッとジャックの腕をつかみました。「きさま、それを...
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初級翻訳・海底の魔術師 第23話

かれらの目のリンのような光は、パッと、もえたつように強くなり、するどい牙を、ガチガチと、かみならし、するどいツメのはえた、両手をひろげて、首領のまわりをとりかこみ、いまにもくいつきそうな、ものすごい形相をしめしました。さすがの怪物団の首領も...
江戸川 乱歩

初級翻訳・海底の魔術師 第22話

ジャックが鍵で牢屋の戸を開けると、二人はその中に足を踏み入れました。中を見ると、賢吉少年が岩部屋の隅っこに、うつむいてうずくまっています。二人が入ってきても、少年は身動き一つしません。眠っているのか、それとも死んでしまったのかと思えるほどで...
江戸川 乱歩

初級翻訳・海底の魔術師 第21話

「おや、変な子どもが来たな」と思ってよく見ますと、その子どもも顔を黒く塗っていましたが、どこかに小林君の面影がありました。やっぱり小林少年の変装姿だったのです。「あっ、小林さん……。」賢吉少年は、また叫ばずにはいられませんでした。明智探偵は...
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初級翻訳・海底の魔術師 第20話

船長が船員や水夫たちを呼び集めて、ある命令を下したのです。すると船員や水夫たちは忙しそうに歩き回り、何かの用意を始めました。まるで戦争でもはじまるような騒ぎです。無電技師は味方の潜航艇を無線で呼び返し、まもなくあの小型潜航艇がハヤブサ丸のす...
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