江戸川 乱歩

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江戸川 乱歩

初級翻訳・海底の魔術師 第19話

岸から百メートルほど離れたところで浮上しました。明智探偵と小林少年は、服もシャツも脱いで、靴と一緒に小さく丸め、それを頭の上にくくりつけて海の中へ飛び込みました。そのあたりは、見上げるような岩の切り岸で、その下に荒波が押し寄せ、真っ白に泡立...
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初級翻訳・海底の魔術師 第18話

潜水夫たちはそれを見たとき、あまりの恐ろしさに体がしびれたようになって、叫ぶことも逃げ出すこともできなくなってしまいました。魚形艇の長い背中には、見るも不気味な化け物が重なり合ってへばりついていたのです。それは八匹の鉄の人魚でした。まったく...
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初級翻訳・海底の魔術師 第17話

すると、水夫が恐ろしい力で賢吉君の肩を押さえて、そこへ座らせてしまいました。「ウフフフ、君を捕って食うわけじゃない。じっとしていればいいんだ。あれらは急ぎの用事があって、これから出かけるんだからね」そのものが、もう全身を現してこちらへ近づい...
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初級翻訳・海底の魔術師 第16話

「小林さんはどこにいるんですか? だれもいないじゃないですか」少し怖くなってそう言うと、水夫は言いました。「ほら、そこですよ。あのタルの向こうですよ」そう言って、賢吉少年の手をとりました。見ると、三メートルほど先に、大きなビールのタルのよう...
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初級翻訳・海底の魔術師 第15話

「ほら、あれが大洋丸だよ。でっかいだろう」技師の言葉に下を見ますと、貝殻がいっぱいついた巨大な船体が横たわっていました。それがスーッと近づいて、潜水機は、傾いた大洋丸の甲板にあるハッチの近くにとまりました。向こうの方を、目玉のように光るもの...
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初級翻訳・海底の魔術師 第14話

水中電灯です。怪人は水中電灯を持たないで逃げたのですから、それは怪人ではありません。いったい何者でしょう?「ああ、わかった。僕の仲間があとから潜ってきたんだ。そして怪人を見つけて追いかけているのだ」潜水夫はそう思ったので、急いでそちらへ近づ...
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初級翻訳・海底の魔術師 第13話

この潜航艇は遊覧用のものですから、前と横とに厚いガラスの窓がついています。その窓から艇内の電灯の光が漏れているのです。それを遠くから見ると、変なところに三つ目のある怪物のようです。鉄の人魚はそれに気づくとギョッとしたように身構えて、じっとそ...
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初級翻訳・海底の魔術師 第12話

しかし、ついに鉄のハサミの力よりも、ハヤブサ丸の巻き上げ機の力が勝りました。ロープはぐんぐん巻き上げられ、潜水機は鉄のハサミを振り切って、海面へと引き上げられていきました。潜水機から出てハヤブサ丸の甲板に上がった技師は、全身びっしょりの汗で...
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初級翻訳・海底の魔術師 第11話

いずれにせよ、無線で本社に相談します。そして大阪から、応援のチームを送ってもらいましょう」すると、その場にいたサルベージ会社の技師が口を開きました。「それにしても、時間がかかりすぎます。怪物はもう金塊のありかを見つけ出しているかもしれません...
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初級翻訳・海底の魔術師 第10話

二十年も経っているため、水中のゴミが積もり、そこから海草が生え、貝殻もびっしりとついていて、鉄の船というよりは、海底に横たわる大きな岩山のように見えました。船体は三十度ほど横に傾いて沈んでいます。甲板がまるで急な坂道のようになっていたのです...
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