火星兵団

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海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第87話

帽子をぬげば、「ななんだ、新田先生じゃないか」と誰にでもすぐにわかります。大江山課長も、そこではじめて、目の前にいるのが本物の新田先生だと気づいたのでした。そこへ先生と博士が寄り添ってきて、自分のマントを破り、課長の傷口に急ごしらえの包帯を...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第86話

大江山捜査課長です!課長はその怪人に飛びつきました。火星人は怒ったような声を出し、課長をものすごい勢いで突き返しました。課長は地面にひっくり返りました。体をひどく打ったらしく、課長はしばらくの間、地上で体をくの字に曲げたまま動けなくなってい...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第85話

しかし、博士のほうは、そんなことなどまったく気にしていない様子でした。「さあ、すぐに出かけるぞ。ついてきなさい!」博士はそう言うやいなや、ズンズンと部屋を出ていってしまいました。先生はびっくりしてその後を追いかけましたが、すでに博士の姿は見...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第84話

どうぞ、明晩の月を御注意下さい」 矢ヶ島天文台は、すこぶる内気で、人々にこう呼びかけるのであった。明晩の月? 果してどういう月が眺められたであろうか。いくら矢ヶ島天文台の台長がおかしいにしろ、こう度々月のことばかりを言出すものだから、一度、...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第83話

「十号ガスというのですか。なかなかすごいものですねえ」「その十号ガスのため、火星人の殻が蒸発して、なくなってしまうと、それから火星人はどうなります」「どうなると言うのか。それはわかっているではないか。火星人は、はだかになってしまう。地球の上...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第82話

博士は地球人類のために力を貸そうとはしないのですから。「今になって出ていくのか。いよいよこの恩知らずめが!」博士は口ぎたなく先生をののしりました。先生はすっくと立ち上がりました。一分間でもこんなところにいては、体がけがれてしまうと思ったから...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第81話

ところが、それからほんの五分もたたないうちに、「おい、あそこに見える黒いものは何だ?」「えっ、ああ、あの黒い点みたいなやつか? 風船のようにも見えるけど、もしかすると……」そう言いながら首をかしげていると、空中に浮かぶ黒い風船のように見えて...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第80話

むかし、この火星へアリタ博士というのがやって来たが、彼などは、なかなかすぐれた頭を持っていた。ああいう連中に見せたら、後がよくない」「ですがペペ王、モロー彗星は、あと十日ぐらいして地球を粉々にこわしてしまうのですよ。ですから、たとえ宇宙艇を...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第79話

彼は広大な火星をたったひとりで支配しているという、たいした王様でした。丸木はそのペペ王でさえ持っていない感情の心を、自分は持ちたかったのです。そうすれば、丸木はペペ王よりももっとすごい高等な生物になれると考えていたのでした。丸木は千二少年を...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第78話

怪人丸木は、寝室の二重の扉をしっかりと閉めると、大きな一つの袋の中に入り込みました。それは蚊帳のように四角い形をしていましたが、空気が絶対に漏れない特別な仕組みになっていました。その袋のすそには小さなポンプがついています。そのポンプを動かす...
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