海野 十三

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恐竜島

初級翻訳・恐竜島 第33話

俺は合理的に考えるほうだからな」「さすがはモレロさんだ」「一つ、頼むぞ」「ええ、十分に働きますよ」「さあ、もう静かにしようぜ。巣も近づいてきた」海上からそそり立つ岩と岩の間を、ボートは巧みに縫うように進んでいきます。「よし、櫂を上げろ。水の...
恐竜島

初級翻訳・恐竜島 第32話

なぜモレロが恐竜と戦っているのか、読者の皆さんもきっと知りたいはずです。フランソアとラルサンの二人の水夫がモレロの指揮に従って丸木舟を作っていたことは、すでに皆さんもご存じの通りです。その丸木舟が完成したのは、ちょうど玉太郎たちの一行が洞窟...
恐竜島

初級翻訳・恐竜島 第31話

船はいつの間にか海に出ているではありませんか。恐竜島が、千メートルも向こうに見えます。「おーい、おーい! ケンさん、ダビットさん、ラツールさん、張さん!」玉太郎は一人ずつ起こして回りました。まだ太陽は昇っていませんでしたが、もう東の空は明る...
恐竜島

初級翻訳・恐竜島 第30話

船長室に入ることは死を意味するのだと、この者が警告しているんだ」「けれども、入った者がいるのです」ラウダが口を挟みました。「おそらく船長室には、この船の宝物が全部集められていたに違いありません。船長はこれを守るために、この掟を作ったのでしょ...
恐竜島

初級翻訳・恐竜島 第29話

おそらくこの便りは、仕事を十二倍もこなす愛すべき小さな犬によって、ケンおよびその友人たちのもとに届くと確信しています。ゆえに、二十四時間の間、我々はここに待機することにしましょう。――マルタン』玉太郎はこの手紙を読んで飛び上がりました。「ラ...
恐竜島

初級翻訳・恐竜島 第28話

彼には別の目的があったのですが、当時の探検団の企画は、南の孤島に住む生物を研究するというものでした。私は理学の中でも動物を専門に研究していたので、喜んで参加いたしました。そしてこの島にやって来たのです」「セキストン伯が狙っていたのは生物では...
恐竜島

初級翻訳・恐竜島 第27話

「おや、あれはいったいなんだろう?」四人が出てきた横穴の下、二メートルほどの場所には水が溜まっていました。その水面には、大きな船が浮かんでいたのです。船といっても汽船ではありません。蒸気船でもありません。帆船です。もう二、三百年前、いやそれ...
恐竜島

初級翻訳・恐竜島 第26話

神様、どうぞそうなりますように……」「待っていてくれ」ケンはそろりそろりと岩を伝いながら、歩き出していきました。「ケン、神様は我々に幸せを運んできてくれたかい?」しばらくして、ダビットが尋ねました。「まだだ」闇の中で返事が返ってきました。ケ...
恐竜島

初級翻訳・恐竜島 第25話

三人が中へ入ると、小屋の中も雑草が生い茂っていて足の踏み場もなかったが、その奥には造船道具や船台、それから造船材料などがきちんと揃えられているのが目に入った。「大いによろしい。じゃあ早速今日から、おれたちは船大工になるってわけだ。喫水の浅い...
恐竜島

初級翻訳・恐竜島 第24話

だんだんと奥へ入っていきましたが、入り口から七、八メートル進んだところで突き当たりになっていました。壁の真ん中には、船の舷窓(げんそう)くらいの穴が一つ開いています。そのあたりは少し高くなっており、壁も垂直に削られていましたが、掘るのが大変...
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