海野 十三

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人造人間エフ氏

初級翻訳・人造人間エフ氏 第6話

自分のいのちはどうでもよいが、マリ子だけはどうにかして無事にこの災難から切りぬけさせ、日本に待っていらっしゃるお母さまの手にとどけなければなりません。そうだ、それだ。マリ子を救わなければならない。(自分のいのちを的にして、一つ思いきりこの危...
人造人間エフ氏

初級翻訳・人造人間エフ氏 第5話

言わないと言っても、そりゃもう遅いんだよ!お前に頼んだその子どもというのは、一体どんな顔をしていた?どんな格好をしていた?それを言えば、お前の罪は許してやる!」 張は、どうしようかとひどく困った様子で、誰か助けてくれる人はいないかと、まわり...
人造人間エフ氏

初級翻訳・人造人間エフ氏 第4話

「おや、変てこな飛行機が、この汽船をねらっているぞ」 とつぜん二人の背後で、大きな声がしたので、正太とマリ子は、なにということなしにびっくりして、ふりかえった。するとそこには、いつの間に来たのか、甲板椅子のうえに、一人の老人の紳士が腰をおろ...
人造人間エフ氏

初級翻訳・人造人間エフ氏 第3話

その扉のかげから現れた一つの顔   日本語の先生「兄さん!」 マリ子は、扉のかげから現れいでた顔にむかって、こうよびかけた。しかしそれは大まちがいであった。正太の顔ではなく、この『人造人間の家』の主人イワノフ博士のあから顔であった。「あっ―...
人造人間エフ氏

初級翻訳・人造人間エフ氏 第2話

その酒、コップに入って出てきます」 博士が豚の方に手をさしのばすと、豚の背中がぱくりと左右にひらきその下からうまそうな洋酒が盃にはいって、三つも出てきた。そして背中が閉まると、盃はそのうえにちゃんとのっている。豚の身体が、酒をたくわえる倉庫...
人造人間エフ氏

初級翻訳・人造人間エフ氏 第1話

人造人間の家 この物語は、ソ連の有名な港町ウラジオストクからはじまる。そのウラジオの街を、山の方にのぼっていくと、誰でもすぐに目につくだろう。白い大きな壁があり、そのうえには青くさびた丸い屋根がのっていて、とがった塔が灰色の空につきささるよ...
人造人間の秘密

初級翻訳・人造人間の秘密 第7話

ちっ、ちくしょうめ!」ハンスだって? 私は双眼鏡を持っていなかったので、博士のようにハンスの顔をはっきり確認することはできませんでしたが、丘を駆け下りてくる人造人間部隊の一番後ろに一台の快速戦車があり、そのハッチから一人の将校が首から上を出...
人造人間の秘密

初級翻訳・人造人間の秘密 第6話

いつの間にか、例の怪自動車が、私たちの前に停っていた。そして、車上からこっちを向いている髯もじゃの顔!「おお、モール博士じゃありませんか。これはおどろいた」ふしぎな再会モール博士と、行きあったのだ。ふしぎなところで、一緒になったものだ。「お...
人造人間の秘密

初級翻訳・人造人間の秘密 第5話

柔道のことはニーナも知っているだろ?」私はそう言って、投げ技のポーズを見せました。「ああ、柔道! 知っているわ、あたし。日本人はピストルがなくても敵と戦えるのね。まあ、すばらしい!」その足で、私はフリッツ大尉の部屋へ飛びこみました。もちろん...
人造人間の秘密

初級翻訳・人造人間の秘密 第4話

人造人間をうごかすためには、強烈な電波を使うから、電波の侵入をふせぐこのような厳重な檻の中に入って試験をしなければならないのであった。フリッツ大尉と私とは、最後に、檻の中の人となって、扉を閉じた。檻の中から、整列している人造人間の部隊を見下...
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