初級翻訳・おおかみと七ひきのこどもやぎ 第2話

おおかみと七ひきのこどもやぎ

そして、その石をおおかみのお腹の中に、入るだけ詰め込みました。
すると、お母さんやぎは、手早く針と糸で、元のようにお腹を縫い合わせてしまいました。
その手際はあまりに早かったので、おおかみは全く気づくことも、寝返りを打つこともありませんでした。
やがて、おおかみは十分に眠ってから、のっそりと立ち上がりました。
お腹の中が石でいっぱいなので、喉がからからに渇いてたまらず、井戸のところへ行って水を飲もうとしました。
ところが、体を動かそうとすると、お腹の中で石がぶつかり合って、ガラガラ、ゴロゴロと大きな音がしました。
「ガラガラ、ゴロゴロ、何が鳴る? どこで鳴る? お腹で鳴る。六匹の子やぎかと思いきや、中身は石ころ、重たいな」
おおかみは、そんな風に歌いました。
そして、やっとの思いで井戸の縁までたどり着き、水面を覗き込もうとすると、お腹の石の重みに耐えきれず、おおかみはそのままバランスを崩してしまいました。
こうして、おおかみは泣き叫びながら、井戸の底深くへと落ちていきました。
遠くからその様子を見ていた七匹の子やぎたちは、みんなで駆け寄ってきて、
「おおかみが死んだよ! おおかみが死んだよ!」
と叫びながら、お母さんやぎと手をつなぎ、喜びいさんで井戸の周りを踊り回ったのでした。

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