初級翻訳・マルは しあわせ 第1話

マルは しあわせ

マルは、とってもかわいいねこです。
まあちゃんが、ものすごくかわいがっていました。

「ねえ、おかあさん。マルからおしろいのにおいがするよ」
と、まあちゃんがいいました。
「どうしてかしらねえ。あんたのおはなのせいじゃないの?」
と、おかあさんはいいました。

「マルや、ここへおいで」
と、まあちゃんはマルをよびました。
マルはよろこんで、まあちゃんのそばへやってくると、ゴロンと横になりました。
まあちゃんは、マルの頭のにおいをくんくんとかぎました。
「やっぱり、おしろいのにおいがするよ」
「マル、どうしてきみは、そんなにおしろいんないがするの?」

だけど、いくらきいたって、ねこですからおへんじはできません。
「きっと、どこかにおねえさんがいるおうちへいって、そこでかわいがってもらってるのねえ」
と、おかあさんがいいました。
「どこのおうちかしら……」
と、まあちゃんはかんがえました。

「あっ、そうだ! おひっこししてきた、あのおうちだ!」
十日ほどまえに、あちらのあたらしい二階建てのおうちへ、おひっこししてきた家がありました。
そこには、かわいらしい女の子がいます。
今年から学校にあがって、まあちゃんとおなじクラスの子です。

つぎの日の朝、道で、
「とめ子ちゃん、いっしょに学校へ行こう!」
と、まあちゃんが声をかけました。
「うん、いっしょに行こう!」
とめ子ちゃんはトコトコとかけてきました。

「今度、あそびにいらっしゃいよ」
「うん、あんたもうちにあそびにきてね」
ふたりはすっかりなかよしになりました。

ある日、まあちゃんはとめ子ちゃんのおうちにあそびにいきました。
「まあちゃん、どうぞおはいり!」
とめ子ちゃんは大よろこびです。
とめ子ちゃんのおうちには、おねえさんが二人いました。

「ねえ、うちのマルがここにあそびにくる?」
まあちゃんがそうきくと、
「うん、毎日くるわよ!」
とめ子ちゃんがいいました。
「ほんと、かわいいねこだよねえ」
おねえさんたちもニコニコしていっていました。

マルはみんなにかわいがられていて、本当にしあわせだなあ、とまあちゃんは思ったのでした。

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