初級翻訳・ワンダ・ブック――少年・少女のために―― 第34話

ホーソーン ナサニエル

「それで、その金の林檎は取れたのかい?」

「ああ、もちろんだとも」アトラスは答えました。「なかなか見事な林檎だろう。木になっていた中でも一番立派なやつを選んできたんだ。ああ、ヘスペリディーズの庭というのは本当に美しい場所だよ。そうそう、百の頭を持つあの蛇も、一度見ておく価値はあるね。結局のところ、お前自身が自分で取りに行った方がよかったんじゃないか?」

「そんなことはどうでもいいさ」ハーキュリーズは答えました。「君は気持ちよく散歩ができたんだろうし、僕が行っても結果は同じことだ。わざわざ手間をかけてくれて本当にありがとう。でもね、僕の家までは道が遠いし、かなり急いでいるんだ。それに、僕のいとこの王様がこの林檎を待ちわびているから……悪いけれど、もう一度僕の肩から空を受け取ってくれないか?」

「それはどうかな」巨人は金の林檎を空中に二十マイルほど放り投げては、またキャッチしながら言いました。「お前さん、それはちょっと虫が良すぎるんじゃないか? いっそ、このままわしがお前のいとこの王様のところへ、金の林檎を届けてやろうか? 陛下がそんなに待っているなら、わしが全力で大股で走っていけばすぐのことだ。それに、正直なところ、今のわしにはもう空を担ぎ直す気なんてさらさらないんだよ。」

そこでハーキュリーズは焦りを感じ、ぐっと肩をすぼめました。
もう日が暮れかけていたので、もしその場で空を放り出していたら、お星様が二つ三つ、空から転がり落ちるのが見えたことでしょう。地上の人々はみんな驚いて空を見上げ、次は空が自分たちの上に落ちてくるのではないかと震え上がったはずです。

「おっと、そんな危ないことをしちゃいけないよ!」巨人アトラスは、吼えるような大きな声で笑いました。「わしだってこの五百年間、そんなにたくさんの星を落としたことはないんだから。わしと同じくらい長い間ここに立っていれば、お前も『辛抱』というものを覚えるようになるさ!」

「なんだと!」ハーキュリーズは怒りに顔を真っ赤にして叫びました。「君は僕に、いつまでもこの重い荷物を背負わせ続けるつもりなのか?」

「その話については、また日を改めて相談するとしよう」巨人は答えました。
「いずれにせよ、お前はこれから百年、いやひょっとすると千年空を背負い続けることになっても、文句を言っちゃいかんよ。わしは背中が痛かったのに、それよりもずっと長い間背負っていたんだからな。まあ、千年たって、もしわしの気が向いたら、また交代してやってもいいがね。お前がとてつもない力持ちだというのは間違いない。それを証明するのに、これ以上絶好の機会なんてないだろう?」「後世に語り継がれる英雄として、最高の誉れじゃないか!」

「ちぇっ! そんな後世の語り草なんて、少しもありがたくないや!」ハーキュリーズは、もう一度肩をゆすりながら叫びました。

「ほんの少しの間でいいんだ。お願いだから、その空を君の頭に乗せておいてくれないか? 肩の重みがかかる場所に、獅子の皮を当てておきたいんだよ。ずっと重みで肩や背中が赤むけになっていてね。このまま何百年もここに立ち続けるとなると、余計な痛い目をしそうでたまらないんだ。」

「そりゃあ、もっともな話だ。わしが持っててあげよう!」巨人は言いました。
アトラスはハーキュリーズに対して、別に意地悪な気持ちがあったわけではありません。ただ、自分が楽をしたいという身勝手な理由から、そうすることにしたのです。

「ほんの五分間だよ。五分たったら、また空を返してやるからね。いいかい、五分だけだ! わしはこれまでの千年を過ごしたみたいに、これからの千年を過ごすつもりは毛頭ないからな。たまには気分転換をするのが、生きる楽しみというものさ!」

ああ、この巨人のじいさん、体は大きくても知恵の方は少し回らなかったようです! 彼は金の林檎を放り出すと、ハーキュリーズの頭と肩から、本来あるべき自分の頭と肩へと空を受け取りました。

するとハーキュリーズは、南瓜(かぼちゃ)ほど、いやそれよりも大きな三つの金の林檎を拾い上げると、背後から大きな声で自分を呼んでいる巨人の雷のような叫びには目もくれず、さっさと帰りの旅路につきました。

再び、巨人の足のまわりには新しい森が芽吹き、やがて古い木々へと成長していきました。そして以前と同じように、彼の大きな足の指の間で、六、七百年もの歳月をかけて樫の木が育ったことでしょう。

今もなお、その巨人はそこに立ち続けています。
とにかく、彼と同じくらい高い山があって、その山には彼の名がつけられています。そして、その山頂付近で雷がゴロゴロと鳴る時には、私たちは、巨人アトラスがハーキュリーズの背中を追いかけてどなっている声なのだと思っていいでしょう!

     タングルウッドのいろりばた
       ――お話のあとで――

「ユースタスにいさん」大きな口をあけて、お話をしている人の足元に座っていたスウィート・ファーンが尋ねました。「その巨人の背の高さは、本当はどれくらいあったの?」

「おや、スウィート・ファーン、スウィート・ファーン!」学生は答えました。「僕がその場にいて、物差しで測ったとでも思うのかい? でも、君がどうしても詳しく知りたいっていうなら……そうだな、まっすぐに立てば三マイルから十五マイルくらい。タコウニック山に腰かけて、モニュメント山を足置き台くらいにはしただろうね。」

「おやまあ!」その可愛い小さな男の子は、満足したように喉を鳴らして叫びました。「ほんとに、それじゃあ巨人だね! じゃあ、彼の小指はどれくらいあったの?」

「タングルウッドから、あの湖までの長さはあったさ」ユースタスは言いました。

「ほんとに、それじゃあ巨人だね!」スウィート・ファーンは、これで長さがはっきりと分かったのが嬉しくてたまらないといった様子で、また叫びました。「じゃあ、ハーキュリーズの肩幅はどれくらいあったのかなあ?」

「そればかりは、僕にもどうも分からないよ」学生は答えました。「しかし、僕の肩より、君のお父さんの肩より、今日僕たちが見るどんな人の肩よりも広かったに違いないね。」

「ねえ」スウィート・ファーンは、学生の耳に口をくっつけるようにして、小さな声で言いました。「巨人の足の指の間から生えた樫の木が、どれくらい大きかったのかも聞きたいな。」

「あれらは、キャプテン・スミスの家の向こうにある大きな栗の木よりも、ずっと大きかったさ」ユースタスは言いました。

「ユースタス」プリングル氏が、しばらくじっと考え込んだあとで口を開きました。「わたしは、このお話に対して、作者としての君の誇りを満足させるような感想を言うことはできないな。君には、これ以上古典の神話に手を出さないように忠告したい。君の想像力は、あまりにも野蛮すぎるよ。君の手にかかると、すべてが野蛮な趣味になってしまう。まるで、大理石の美しい像に、どぎつい絵の具を塗りたくるようなものだ。それから、この巨人にしてもだ! 上品なギリシャ神話の世界へ、どうして君はあんなに巨大で、不釣り合いなものを無理やり持ち込むのかね。

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