初級翻訳・七羽のカラス 第2話

グリム ヴィルヘルム・カール

けれども、すぐに、
「だれがぼくのおさらのものを食べたんだ。だれがぼくのさかずきのものをのんだんだ。こんなことをしたのは、人間の口にちがいない。」
と、カラスたちはじゅんじゅんにいいました。

しかし、七ばんめのカラスがさかずきをのみほしたとき、かわいい指輪がころがりでました。
よく見ますと、それはたしかに、見おぼえのある、おとうさんとおかあさんの指輪です。
それで、そのカラスはいいました。
「ああ、妹がここにいてくれたらなあ。そうすりゃ、ぼくたち、たすけてもらえるんだけど。」

女の子は戸のうしろに立って、そっときいていましたが、この願いごとを耳にしますと、すぐにカラスたちのまえにでてきました。
と、たちまち、カラスたちは一羽のこらず、もとの人間のすがたにもどったではありませんか。
みんなはかたくだきあって、キッスをしあいました。
そして、心もはればれとして、国へかえりました。

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