初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第16話

キャロル ルイス

しばらくの間、まるで野獣のように愛ちゃんをじろりと睨みつけていましたが、やがて「首をはねておしまい! はね――」と叫びました。

「馬鹿なことを!」と愛ちゃんは大きな声で、堂々と言い返しました。
女王さまは黙り込んでしまいました。

王さまは女王さまの腕にそっと手をかけて、恐る恐る言いました。「女王さま、考えてもみてくださいよ。たかが一人の子供ではありませんか!」

女王さまは怒りを含んだまま王さまから顔を背け、兵士たちに向かって言いました。「あいつらをひっくり返せ!」
兵士たちは慎重に、片足を使ってひっくり返しました。

「起きろ!」女王さまが鋭い大声で言いました。
三人の庭師はすぐに飛び起きると、王さま、女王さま、王子たち、そして他の者たちに向かって、それぞれお辞儀をし始めました。

「もうやめなさい!」女王さまが叫びました。「めまいがしてくるわ」
それからバラの木に向き直って言いました。「お前たちはここで何をしていたの?」

「どうかお許しください、陛下」二の札がとても謙遜した様子で、片膝をついて言いました。「私たちがしておりましたことは――」

「わかった、もういい!」女王さまは少しの間バラの花をチェックしてから言いました。「全員、首をはねておしまい!」
そうして行列が動き出しました。

三人の兵士は、哀れな庭師たちを処刑するためにその場に残りました。庭師たちは助けてもらおうと、愛ちゃんのところへ駆け寄ってきました。

「はねられたりしないから、大丈夫よ!」愛ちゃんはそう言って、そばにあった大きな植木鉢の中に彼らを隠しました。
三人の兵士はそれを見て二、三分ほどウロウロしていましたが、やがてゆっくりと他の者たちの後を追って進んでいきました。

「残らず首をはねたか?」女王さまが叫びました。
「首はもうありません、陛下のご命令通りに!」と兵士が叫んで答えました。
「よろしい!」と女王さまが叫びました。「お前、ボール遊びはできるか?」

兵士たちは黙って愛ちゃんを見ました。この質問は明らかに愛ちゃんに向けられたものでした。
「はい!」と愛ちゃんが叫びました。
「それなら、来なさい!」と女王さまが大きな声で言いました。

愛ちゃんはその行列に加わりましたが、これからどうなることかと、とても不思議に思っていました。
「それにしても――いいお天気ですね!」愛ちゃんのそばで小さな声がしました。

愛ちゃんは白ウサギの隣を歩いていたのです。白ウサギは心配そうに愛ちゃんの顔を覗き込みました。
「あら!」と愛ちゃんは言いました。「……公爵夫人はどこにいらっしゃるの?」

「しっ! しっ!」ウサギは小さな声で、忙しそうに言いました。
そして、後ろを何度も気にしながら爪先立ちになると、愛ちゃんの耳元に口を寄せて、「愛ちゃんは死刑宣告を受けているんだよ」とささやきました。

「どうして?」と愛ちゃんが聞きました。
「『なんてかわいそうに!』とでも言ったのかい?」とウサギが尋ねました。
「いいえ、言っていないわ」と愛ちゃんは答えました。「少しもかわいそうなんて思っていないもの。私は『どうして?』って言ったのよ」

「あの子が女王さまの耳を叩いたから――」とウサギが言い始めました。
愛ちゃんはケラケラと笑いました。

「こら、黙れ!」ウサギはささやくような声で言いました。「女王さまが君のことを聞きつけているんだ! 君は女王さまが少し遅れてきたことを知っているだろう? それで女王さまが仰るには――」

「元の位置へ!」雷のような声で女王さまが叫びました。
人々はぶつかり合いながら、四方八方へ駆け回りました。
しばらくして全員が元の場所につくと、競技が始まりました。

愛ちゃんは、これほど奇妙な競技場を見たことがないと思いました。
そこは隅から隅までたくさんの畝(うね)になっていて、ボールは生きたハリネズミ、マレット(槌)は生きたフラミンゴでした。そして兵士たちは二列に並び、アーチを作るために手足を突っ張って立っていました。

愛ちゃんが最初にぶつかった困難は、フラミンゴの扱いです。
愛ちゃんはフラミンゴの体をうまく脇の下に挟み、足はぶらりと垂らしたまま、首をまっすぐ伸ばさせて、その頭でハリネズミを打とうとしました。ところがハリネズミは体を丸めて、変な顔をして愛ちゃんを見上げたので、愛ちゃんは面白くてたまらなくなり、声を上げて笑ってしまいました。やがて今度は、愛ちゃんがフラミンゴの頭を下に向けて、もう一度打とうとしました。するとハリネズミが、自分を仲間外れにしたといって大いに怒り、今にもどこかへ這い出していこうとする様子が見えました。

見渡す限り、愛ちゃんがハリネズミを転がしていこうと思う場所にはどこも畝(うね)があって、二列になった兵士たちが常に立ち上がり、競技場のあちこちを歩き回っていました。

愛ちゃんは、これが本当に難しい競技だということをすぐに悟りました。

競技者たちはみんな自分の番を待たずに同時に遊び、絶えず争ってハリネズミを取り合って戦っています。すると、女王さまがひどくお腹立ちになり、足を踏み鳴らしながら「あいつの首をはねろ!」だとか「その娘の首をはねろ!」だとか、一度に叫び散らしていました。

愛ちゃんは心中とても不安を感じました。確かに愛ちゃんはまだ女王さまと試合をしていませんでしたが、いつかその時が来るだろうと思っていました。「そうなったら私はどうすればいいのかしら? 女王さまたちは恐ろしいことに、ここにいる人たちの首をはねたがっているけれど、それにしては不思議なことに、生き残っている人がたくさんいるわ!」

愛ちゃんはどこか逃げ道はないかと探しましたが、不思議なことに、どこへ行こうとしても見つからないということはありませんでした。

やがて愛ちゃんは、空中に奇妙なものが現れているのに気がつきました。それは最初、愛ちゃんをとても惑わせましたが、しばらく見ているうちに、チェシャ猫の顔だと分かりました。愛ちゃんは独り言を言いました。「チェシャ猫だわ。これでやっと話し相手ができた」

「その後はどうだい、ご機嫌よう?」猫がそう切り出しました。

愛ちゃんは、猫の目が現れるのを待ってから頷きました。

「耳が出ないうちは、少なくとも片耳が出ないうちは、猫と話しても仕方がないわ」と思っていると、すぐに頭全体が現れたので、愛ちゃんは手に持っていたフラミンゴを下ろし、競技の様子を数え始めました。自分の言うことに耳を傾けてくれる相手ができたことを、とても嬉しく思いながら。

猫はもうこれで十分だと思ったのか、それ以上は姿を見せませんでした。

「あれではみんながうまく遊べるはずがないわ」と愛ちゃんは少し不平をこぼしました。「自分の声さえ聞こえないほど、ひどく争っているんですもの。特にこれといった決まりもないらしいのね。少しでも決まりがあるとしたら、誰もそれに気づいていないんだわ。そのせいで、みんながどれだけ秩序なくあわてふためいていることか。例えば、競技場の反対側に行くには、どうしても通り抜けなければならない門があるというのに……。私は今、女王さまのハリネズミでボール遊びをしようとしたの。

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