「だから、もしある魚が私のところへ来て、『旅行に出かけます』と話すなら、私はいつも『どんなイルカと一緒なんだい?』と聞くんだ」
「なんですって、『イルカ(Porpoise)』ですって?」と愛ちゃんが言いました。
「今言った通りさ」と海ガメは腹立たしげに答えました。
そこでグリフォンが言いました。「さあ、何か君の冒険談を聞かせてもらおう」
「冒険談をいたしましょうか――今朝からの初めてのことばかりですけれど」と愛ちゃんは少しおそるおそる言いました。「でも、昨日まで遡る必要はないわ。だって、私はその時とは違う人間になってしまっているんですもの」
「どういう理由か、みんな説明してみなさい」と海ガメが言いました。
「いいえ、いいえ! 冒険談が先だ!」とグリフォンがせっかちに言いました。「説明なんて、時間ばかりかかって仕方がない」
そこで愛ちゃんは、最初に白ウサギを見た時からの冒険談を彼らに話して聞かせました。
初めのうちは少し気後れして黙っていましたが、二匹の動物が右と左に一匹ずつ、目と口をこれでもかというほど大きく開けて近づいてきたので、愛ちゃんは勇気を出して話し続けました。
その聞き手たちは、愛ちゃんが毛虫に「おじいさんの教え」を復唱して聞かせる場面になるまでは全く静かにしていましたが、すっかり間違ったことばかり言うので、海ガメは呆れかえって言いました。「おかしなことだ」
「本当に馬鹿げている」とグリフォンが言いました。
「全部間違っている!」と深く考え込んだあげく、海ガメがまた言いました。
「もう一度復唱するように、あの娘に言うんだ」と、まるで愛ちゃんよりも権威があるかのように、グリフォンの方を向いて言いました。
「立ってやり直しなさい、今度は『なまけ者の声』を」とグリフォンが言いました。
「まあ、なんて嫌な動物たちでしょう。人に命令したり、勉強のやり直しをさせたりして!」と愛ちゃんは思いました。
「まるで学校にいるみたいだわ」と言って愛ちゃんは立ち上がり、復唱を始めました。ですが、すっかり夢中でエビの舞踏のことばかり考えていて、自分が何を言っているのかほとんど分かっていませんでした。そのため、その言葉はとても奇妙なものになってしまいました。
「あれは確かに、エビの声、
『ひどく真っ赤に焼けすぎた、頭に砂糖をかけてくれ』
カモがまぶたでするように、エビは自分でその鼻で
帯を締め、ボタンをかけ身を固め、つま先を全部裏返す。
砂の乾く時は、楽しげにヒバリのように、
サメの奴らが悪口言っても、
潮が満ちてたくさんのサメが、
来れば臆病な震え声」
「それは私が子供の時に、始終口癖のように言っていたのとは違うな」とグリフォンが言いました。
「そうさ、私もこれまで聞いたことがない」と海ガメが言いました。「妙な寝言だね」
愛ちゃんは何も言わず、両手で顔を覆って座り込みました。これからどうなることかと心配しながら。
「どうか説明してほしいものだ」と海ガメが言いました。
「あの娘に説明なんてできるものか」とグリフォンが慌ただしく言いました。「それよりも次の節をお願いしよう」
「だが、つま先の話だろうね?」と海ガメが念を押しました。「どうして鼻でそれを裏返すことができたんだい?」
「それは舞踏の第一の姿勢だわ」と答えましたが、愛ちゃんはひどく当惑したので、すぐに話を変えようとしました。
「次の節をお願いします」とグリフォンが再び言いました。「それは『庭を通る時』というのが始まりだ」
愛ちゃんは決して逆らおうとはしませんでした。きっと全部間違ってしまうだろうとは思いましたが、それでも震え声で歌いました。
「庭を通る時、ちらと見た、
ヒョウとフクロウが饅頭の分配、
ヒョウは外皮やら、肉やら、肉汁、
フクロウはご馳走に皿をもらった。
饅頭が終わったら、お土産に、
フクロウはポケットにスプーンを入れ、
ヒョウは小刀とフォークを、
隠して、どうやら酒宴が――」
「品物ばかり並べ立てたって何の役に立つんだ?」と海ガメが遮って言いました。「いくら言っても説明にならないからね。こんなに支離滅裂な話は聞いたことがない!」
「そうさ、だからやめた方がよっぽどいい」とグリフォンが言いました。愛ちゃんもそれには大賛成でした。「エビの舞踏のもう一つのステップをやってみようか?」とグリフォンは続けました。「それとも海ガメにもう一つ歌を歌ってもらおうか?」
「そうね、歌の方がいいわ、ぜひ海ガメの歌を」と愛ちゃんが熱心に答えると、グリフォンはひどく不満そうに言いました。「フム! 面白くもない! 『海ガメのスープ』なんて、あんな老いぼれが歌うものなんてね!」
海ガメは深く、そして長い溜息をつくと、泣き出しそうな声でこう歌いました――
『見事なスープ、たくさんで溢れそう、
温かそうな皿に!
夕方にすすらなくてどうするの?
晩のスープ、見事なスープ!
晩のスープ、見事なスープ!
見い――ごとなスウ――ウプ!
見い――ごとなスウ――ウプ!
ばあ――あん――の――スウ――ウプ、
見事な、見事な、スープ!』
『見事なスープ、魚は誰の、
競技か、それとも何の皿?
二銭でも安いくらい?
見事なスープ!
一銭で売ろうか?
見い――ごとなスウ――ウプ!
見い――ごとなスウ――ウプ!
ばあ――あん――の――スウ――ウプ、
見事な、見い――ごとなスープ!』
「もう一度合唱を!」とグリフォンが叫びました。海ガメがそれを繰り返そうとした、まさにその時、「裁判開始!」という叫び声が遠くで聞こえました。
「それっ!」と言うやいなや、グリフォンは愛ちゃんの手を取って急いで立ち去りました。歌が終わるのを待たずに。
「何の裁判なの?」と愛ちゃんは息を切らして駆けながら尋ねました。グリフォンはただ「それっ!」と叫ぶだけで、ますます速く走りました。風が持ち去る歌の節を背にしながら――
『ばあ――あん――のスープ、
見事な、見事な、スープ!』
第十一章
栗饅頭の裁判
ハートの王様と女王様がお着きになり、玉座につかれると、たくさんの者たちがその周りに集まってきました――トランプの束と同じような、小鳥や獣たちが残らず。軍人たちは鎖に繋がれて、御前に立っていました。左右を二人の兵士に護衛され、王様のお側には、片手にラッパ、片手に羊皮紙の巻物を持った白ウサギがいました。
法廷の真ん中には一つのテーブルがあり、その上には栗饅頭の大きな皿が載っていました。見るからに美味しそうなので、愛ちゃんはなんとかしてそれを食べてみたくてたまりませんでした――「裁判が始まればいいけれど」とも、「そのお菓子を回してほしいな!」とも思いましたが、なかなかそんな機会は来そうにもありません。愛ちゃんは手持ち無沙汰に辺りを見回し始めました。
法廷
愛ちゃんはこれまで法廷に行ったことがありませんでした。本で読んだことがあるだけでしたが、それでもそこにある物の名前がだいたいわかったので、とても嬉しく思いました。
「あれが裁判官だわ」と愛ちゃんは独り言を言いました。
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