初級翻訳・毒もみのすきな署長さん 第2話

宮沢 賢治

「あなた? やっぱりそうでしたか」
「そうです」
「それならもう確実ですね」
「確実ですとも」
署長さんは落ち着いて、テーブルの上の鐘を一つ「カーン」と鳴らし、赤ひげの生えた第一等の探偵を呼びました。

さて、署長さんは縛られて裁判にかけられ、死刑ということに決まりました。
いよいよ大きな曲がった刀で首を落とされるとき、署長さんは笑って言いました。
「ああ、面白かった。私はもう、毒もみのこととなると、全く夢中なんだ。今度は地獄で毒もみをやろうかな」
みんなは、その様子にすっかり感服してしまいました。

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