2026-07

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ちるちる・みちる

初級翻訳・ちるちる・みちる 第2話

そして二度と再び開くことはありませんでした。さやの中の豆さやの中には豆粒が五つありました。そして仲が良かったのです。今日も今日とて、むつまじく話していました。「もう外に出る日が近くなったようだね」「どんなに美しいでしょう、世界は」「早くみた...
ちるちる・みちる

初級翻訳・ちるちる・みちる 第1話

【自序】お芋が蒸し上がるのを、子どもたちと楽しく一緒に待ちながら……わたしには二人の子どもがいます。(本当は三人でしたが、その一人はこの現実の世界に生まれてわずか三日、日光を浴びることもなく、すぐにまた永遠の故郷へ帰っていきました)もちろん...
ちらちら光れ小い星

初級翻訳・ちらちら光れ小い星 第1話

ちらちらとまたたけ、小さなお星さま。あなたは一体、何なんだろう。夜空に浮かぶダイヤモンドのように、遠くて高い、広いお空にある宝石なの?真っ赤に燃えていたお日さまが沈んで、あたりから光がすっかり消えてしまうと、あなたは小さく光り出す。そして夜...
ちいさこべ

初級翻訳・ちいさこべ 第13話

「あの人だって、棟梁が好きなのよ」「おい、よく聞け」と茂次はまた言いました。「俺はおゆうさんが好きだ。けれども、女房にするということと、好きだということは別だ。それとも……ああ、面倒くせえ」彼はじれったそうに立ち上がると、布団の上へ行って仰...
ちいさこべ

初級翻訳・ちいさこべ 第12話

以前、茂次に言われたことがあったので、彼には何も告げていませんでしたが、少し前から時折そんなことがあったのです。おりつが寝床に入ってしばらくすると、誰かがそっと廊下を忍んで来て、障子の外から中の様子をうかがっているらしいのです。すぐにまた忍...
ちいさこべ

初級翻訳・ちいさこべ 第11話

それとも忘れているんなら、おれが思い出させてやってもいいぜ。どうだ、そんなことは一度もなかったか」徳二郎はむっとしてやり返した。「それとこれとは話が違うだろう」「たしかに違う」と茂次がうなずいた。「おれたちには親もあり家もあった。だから一度...
ちいさこべ

初級翻訳・ちいさこべ 第10話

それじゃあ、お父さんやおっ母さんに対してあまりにひどいじゃないの」おりつはまた前掛けで顔を覆い、肩を震わせて泣きじゃくりました。茂次は頭を垂れ、しばらくおりつのすすり泣く声を聞いていました。「これだけは黙っているつもりだったが、言っちまおう...
ちいさこべ

初級翻訳・ちいさこべ 第9話

高輪やあべ川町に肩代わりしてもらい、まずひと落ち着きしてからのことにしただろう。けれども――留守のお前たちは、大留を立て直す一心で請け負った。その気持ちがわかるから、無理だとは思ったが何も言わなかったんだ」三人は頭を垂れました。「これこれの...
ちいさこべ

初級翻訳・ちいさこべ 第8話

茂次もおりつのその身のこなしを見て、逆にハッとして、「もういい」と顔を背けました。「ああ、びっくりした」とおりつが言いました。「怖い声。叩かれるかと思っちゃった」「つまらないことを」「小さいとき、叩かれたことがあるんですもの」「つまらないこ...
ちいさこべ

初級翻訳・ちいさこべ 第7話

お蚕がしたかったので、『こ』を集めてこいっておっしゃったら、その人はよその子をうんとこさ集めてきたのよ。それで天皇が笑って、『ちいさこべのすがる』っていう名をお付けになったんですって。そうでしょ?」とおりつは言いました。「だからここのうちも...
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