2026-07

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桃太郎

初級翻訳・桃太郎 第2話

特に、髪の毛が真っ白で、牙も抜けてしまったおばあちゃん鬼は、いつも孫の子守をしながら、人間の恐ろしさをお話して聞かせていたものです。――「お前たちも悪さばかりしていると、人間の島へ連れていかれてしまうよ。人間の島へ送られた鬼は、昔の酒呑童子...
桃太郎

初級翻訳・桃太郎 第1話

一 むかし、むかし、ずっとむかしのこと。深い山の奥に、それはそれは大きな桃の木が一本ありました。 ただ大きいなんて言葉じゃ足りないかもしれません。桃の枝は雲の上までぐんぐん伸び、根っこは地面のずっとずっと下、死者の国にまで届いていたのですか...
猿蟹合戦

初級翻訳・猿蟹合戦 第1話

おむすびを奪った猿は、とうとうカニに復讐されてしまいました。カニは、臼(うす)、ハチ、卵という仲間たちと協力して、憎き猿を殺したのです。……そのお話の詳細は、いまさら語るまでもありません。けれど、猿を倒したあと、カニやその仲間たちがどんな運...
煙草と悪魔

初級翻訳・煙草と悪魔 第3話

ですが、畑の陰に隠れて様子をうかがっていた牛商人の耳には、悪魔のこの言葉が、神の声のように響きました。……――この畜生め、なぜ俺のタバコ畑を荒らすんだ!*      *      *その後の結末は、この手の話によくある通り、とても円満に片付...
煙草と悪魔

初級翻訳・煙草と悪魔 第2話

見ると、紫の花が咲き乱れる畑の柵の中で、黒い僧服にツバの広い帽子をかぶった、南蛮から来た修道士(イルマン)が、一生懸命に葉についた虫を取っています。牛商人は、その花があまりに珍しいので、思わず足を止め、笠を脱いで丁寧に修道士に声をかけました...
煙草と悪魔

初級翻訳・煙草と悪魔 第1話

煙草という植物は、もともと日本にはありませんでした。では、いつ頃日本にやってきたのかというと、記録によって書かれている年代がバラバラです。ある記録には「慶長(けいちょう)年間」とあり、別の記録には「天文(てんぶん)年間」と書いてあったりしま...
奉教人の死

初級翻訳・奉教人の死 第4話

ロレンゾは女だったのです。見てください。猛火を背にして、垣根のように立ち並ぶ信者たち。邪淫の戒めを破ったとして、サンタ・ルチアの教会を追い出されたロレンゾは、あの傘職人の娘と同じ、眼差しがあでやかな、この国の女だったのです。まさにその瞬間の...
奉教人の死

初級翻訳・奉教人の死 第3話

これにはおじいさんまでもが同調し、ロレンゾの姿を見てからは、おかしな心の動揺を隠すためか、落ち着きなく身をよじって、何やらわけの分からないことを大きな声でわめき散らしていました。しかし、当の娘だけは、狂ったように地面にひざまずき、両手で顔を...
奉教人の死

初級翻訳・奉教人の死 第2話

シメオンも、これには気力をくじかれたのでしょう。しばらくの間、ただ戸口に立ち尽くして空を殴るように拳を振っていましたが、他の修道士たちもあわてて間に入ったため、それきり手を引きました。シメオンは、嵐がやってきそうな空のように凄まじく顔を曇ら...
奉教人の死

初級翻訳・奉教人の死 第1話

たとえ三百歳まで長生きして、この世の楽しみを味わい尽くしたとしても、永遠に続く天国の喜びに比べれば、ほんの夢か幻のようなものです。―慶長訳『罪人の導き』より―神様の教えに踏み込んだ人は、その教えの中に隠された、言葉では言い表せないほどの素晴...
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