2026-08

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〔「銀河鉄道の夜」初期形一〕

初級翻訳・〔「銀河鉄道の夜」初期形一〕 第1話

そして、青いオリーブの森が、見えない天の川のむこうで、しんみりと光りながらだんだん後ろの方へ遠ざかっていき、そこから流れてくる不思議な楽器の音も、もう汽車のひびきや風の音にかき消されて、聞こえなくなってしまいました。「あの森は、きっとハープ...
『西遊記』の夢

初級翻訳・『西遊記』の夢 第5話

ひょっとすると、『西遊記』を読むような教育が、案外いい効果を生むのかもしれないが、少し危険な方法でもあるので、誰にでも気軽におすすめできるというわけにはいかない。しかし、「麦は一度踏まなければよく育たない」という言葉があるように、子どもも時...
『西遊記』の夢

初級翻訳・『西遊記』の夢 第4話

しかし、海の底がぐっともりあがって山のてっぺんになるというのは、とんでもなく恐ろしいことなのだ。関東の大地震で地面がほんの四寸(約十二センチ)ばかり動いただけで、東京の街から三百年の江戸文化のなごりがすっかり消えてしまい、明治の文化すらほと...
『西遊記』の夢

初級翻訳・『西遊記』の夢 第3話

そして、その両方の気候の歴史が西暦の第三世紀になってから食い違っている理由の一つとして、「中国のトルキスタンのたくさんの遺跡がすてられたことに対して、私がものすごく大きなショックを受けたことが、その考えのきっかけになったのかもしれない」と打...
『西遊記』の夢

初級翻訳・『西遊記』の夢 第2話

八戒のくせにすその長い着物を着て、金の冠(かんむり)のようなものまでかぶって、なんだか不器用そうに熊手を振りかぶっている。子どものころから頭の中にずっとあって、悪いことばかりするくせになぜか憎めない、あの八戒の姿そのままがひょっこりと目の前...
『西遊記』の夢

初級翻訳・『西遊記』の夢 第1話

子供のころに読んだ本の中で、一番心に残っているのは『西遊記(さいゆうき)』だ。もう三十年も前の話で、とくに私たちの育った北陸の田舎には、その頃は子ども向けの本なんてものは一つもなかった。子どもたちは、大人たちが読み古した講談の本などを、親に...
『美しい話』まへがき

初級翻訳・『美しい話』まへがき 第1話

「美しい」ものを「美しい」と感じる心は、だれにだっておおらかにあるはずなのに、「ほんとうに美しい」ものと「みかけだけ美しい」ものとのちがいが、わからなくなっている人がものすごくたくさんいます。それからまた、「美しい」ということの意味を思いち...
『猿・鹿・熊』の序

初級翻訳・『猿・鹿・熊』の序 第1話

この本の作者と私は、顔見知り程度で、それほど深いお付き合いがあるわけではありません。でも、昔から地方ですごい努力をしながら立派な行いをしている人だというウワサは、かねがね聞いていました。そんなある日、この本を出版することになったので、「はじ...
『火星兵団』の作者の言葉

初級翻訳・『火星兵団』の作者の言葉 第2話

私の考えでは、本当はこの広い宇宙のどこかに、地球の人間と同じか、あるいはもっとすばらしい頭脳を持った生きものがすんでいて、そういう者たちから地球が攻めこまれる日がいつかやって来るかもしれない――だからこそ警戒して、しっかり科学を勉強してほし...
『火星兵団』の作者の言葉

初級翻訳・『火星兵団』の作者の言葉 第1話

この本『火星兵団』は、私がこれまでに書いた中で、いちばん長いお話です。「少国民新聞(いまは名前をなつかしく思い出す、当時の「小学生新聞」です)」に、なんと前と後ろをあわせて四百六十回にもわたって連載されたもので、作者の私も、これを書き上げる...
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