若者は、そんな立派な位につく値うちが自分にあるかどうかわかりませんので、しばらくどうしようかためらってしまいましたが、二羽のハトがしきりにすすめてくれるものですから、とうとう、
「わかりました、引き受けます」
と、お返事をしました。
そこで、若者は聖なる油をぬってきよめられ、正式にお坊さんになるための式をうけました。
ここへ来る途中、カエルたちが「この人はやがて法王になる」と話しているのをきいたとき、若者はびっくりしましたが、こうしてとうとう、その予言がほんとうになってしまったのです。
若者は、神聖なミサの儀式をおこなわなければなりませんでした。もちろん、そのやりかたはなにひとつ知りませんでした。
けれども、二羽のハトがいつも肩の上にとまっていて、なにからなにまで若者の耳にやさしくささやき教えてくれたのでした。
初級翻訳・三つのことば 第2話
グリム ヴィルヘルム・カール
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