初級翻訳・人形つかい 第3話

アンデルセン ハンス・クリスチャン

そうすると、小さいお客さんたちは、むかし自分のおとうさんやおかあさんがそうしたように、いっしょになって泣いてくれるのです。
わたしは、「ヨハンナ・モンフォーコン」や「ダイヴェケ」といったお話も上演します。
もちろん、すこし短くしてですがね。
なぜなら、小さいお客さんたちは、長たらしい愛のおしゃべりなんか、きらいだからです。
あの人たちが好きなのは、ドラマチックな「不幸」です。
それも、てっとり早く感動できるのがお気に入りのようです。
わたしは、今までにデンマークをすみからすみまで旅してまわりました。
そして、あらゆる土地の人々を知り、またわたしも、あらゆる人に知られるようになりました。
いま、わたしはスウェーデンに向かうところです。
もしスウェーデンでも運がよくて、お金がたくさんもうけたら、わたしはスカンジナビア会にはいるつもりです。
でも、もうけられなかったら、もちろん入りませんよ。
このお話は、あなたがわたしと同じ国のかただからこそ、こうして申しあげるのです。
そして、同じ国の人間であるわたしは、この不思議な体験を、さっそくありのままにお伝えしたわけです。
ただ、あなたにお話ししたかったばっかりにね。

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