初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第15話

キャロル ルイス

「どうして、それじゃダメだっていうんだい?」と三月ウサギが言いました。

愛ちゃんは黙っていました。

ヤマネはまた目を閉じ、そろそろ居眠りを始めましたが、帽子屋につねられてびっくりして飛び上がりました。「――『ね』の字がつくんだ。例えば、ねずみ捕りとか、ねじとか、ねこじゃらしとか……挙げれば山ほどある――お前は、そんなものが絵に描かれたのを見たことがあるかい?」

「まあ、私に聞くの?」と愛ちゃんはとても迷惑そうに言いました。「私、知らないわ……」

「話にならないねえ」と帽子屋が言いました。

バカにされて愛ちゃんは堪えきれず、いまいましい気持ちで立ち上がって、さっさと歩き出しました。ヤマネは眠っているし、誰も愛ちゃんが出て行くことを気にするものはいませんでした。みんなが呼び戻してくれるだろうと思い、愛ちゃんが後ろを振り返ってみると、驚いたことに、みんなで急須の中にヤマネを押し込もうとしていました。

「もういいわ、二度とあんなところには行かないんだから!」そう言いながら、愛ちゃんは森の中を歩いていきました。

「なんてバカげたお茶会なの、初めてだわ!」

言い終わるとすぐに、愛ちゃんは一本の木に戸がついていることに気づき、そこから中へまっすぐ入れることに気がつきました。

「これは奇妙だわ!」と愛ちゃんは思いました。

「どうして今日は、こんな奇妙なことばかり起こるのかしら。すぐに入れそうね」そう言って、愛ちゃんは中へ這い込みました。

すると再び、あの細長い大広間の中、あの小さなガラスのテーブルのすぐそばに出てきました。

「まあ、今度はうまくいきますように」と独り言を言いながら、その小さな黄金の鍵を取り、花園へ通じる戸を打ち開きました。それから愛ちゃんは、ポケットに入れてあったキノコをかじって、身長を三十センチほどまで大きくしました。そして小さな通り道を抜けていくと、ついに、キラキラと輝く美しい花壇や、冷たくて清らかな泉がある、あこがれの花園へと足を踏み入れることができました。

第八章
女王さまのボール遊び

庭の中央には大きなバラの木が一本立っており、白いバラがたくさん咲いていました。そのそばで、三人の庭師が忙しそうに、バラの花を赤く塗りつぶしていました。
愛ちゃんは「これは奇妙だわ」と思い、近づいてじっと見ていました。すると、そのうちの一人がこう言いました。「気をつけてくれよ、おい! 五の札! ペンキをそんなに僕にかけるんじゃない!」
「そんなこと言ったって仕方ないだろ」と、五の札がふてくされた様子で言いました。「七の札が僕の肘を突いたんだから」
それを聞くと七の札がとぼけた顔をして、「そうさ、五の札! いつでも悪いことは他人のせいにするんだから!」と言い返しました。

「そんなに怒るなよ!」と五の札が言いました。「昨日、女王さまが『お前は首をはねられるような悪いことをした』って言っているのを聞いたんだから!」
「どうして?」と、最初に話し出した二の札が聞きました。
「お前には関係ないことさ!」と五の札。
「そんなら、僕が女王さまに言いつけてやるよ。タマネギの代わりにチューリップの根を料理人のところに持っていったってね」
七の札は持っていたハケを投げ出し、「さあ、もうどうとでもなれ……」と言いかけたところで、立ち尽くして自分たちの様子を見ていた愛ちゃんと目が合いました。彼は慌てて視線をそらしました。他の者たちも申し合わせたようにあたりを見回すと、一斉に腰を低くしてお辞儀をしました。
「教えてちょうだい」と愛ちゃんは恐る恐る言いました。「どうしてバラの花を塗っているの?」
五の札と七の札は何も言わずに、二の札の方を見ました。
二の札は小さな声で言いました。「なぜって、こういうわけです、お嬢さん。これはもともと赤いバラの木だったんですが、私たちが間違えて白いバラを植えてしまったんです。それで、もし女王さまに見つかったら、私たちは一人残らず首をはねられてしまいます。ですから、ねえ、お嬢さん、女王さまが来る前に一生懸命塗っているんですよ。それで……」
その時、庭の向こうを心配そうに眺めていた五の札が「女王さまだ! 女王さまだ!」と叫んだので、三人の庭師はすぐに地面に平伏しました。
続いてたくさんの足音が聞こえてきたので、愛ちゃんは女王さまの顔を拝もうと、興味津々であたりを見回しました。
最初に来たのは、棍棒を持った十人の兵士でした。彼らは庭師たちと同じような格好で、長方形で平たく、四隅からは手足が出ていました。次にやってきたのは十人の廷臣たちで、彼らは全身にたくさんのダイヤがちりばめられており、兵士と同じように二列になって歩いてきました。
その次には王子さまたちが見えました。十人ほどで、小さくて可愛らしい方々が、とても楽しそうに手をつないで二人ずつ跳ねながらやってきました。どの方もハートのマークで飾り立てられていました。
次に続いたのはたくさんの賓客で、そのほとんどが王さまと女王さまでした。その中に愛ちゃんは白ウサギの姿を見つけました。ウサギはとても忙しそうに、せっかちに誰かと話しながら、笑ったり興奮したりしていて、愛ちゃんのことなど全く気に留めずに通り過ぎていきました。
続いて、ハートの兵士が真紅のビロードのクッションの上に王さまの冠をのせて運んできました。この壮大な行列の最後には、ハートの王さまと女王さまが堂々と歩いておられました。
愛ちゃんは、自分もあの三人の庭師のように平伏すべきかどうか少し迷いましたが、これまで行列に出会った際に、そんなルールがあるとは聞いたことがありませんでした。「行列なんて、いったい何の必要があるのかしら?」と思い、「もし国民がみんな平伏さなければならないような行列なら、見ないほうがましじゃないの?」と考え、愛ちゃんは自分のいた場所に静かに立って待っていました。
行列が愛ちゃんと向かい合うところまで来ると、彼らは一斉に立ち止まり、愛ちゃんをじっと見つめました。女王さまは厳粛に、「これは何者ぞ?」とハートの兵士に尋ねられました。
ハートの兵士はお辞儀をしただけで、笑うばかりで答えませんでした。
「愚か者め!」女王さまはイライラした様子で頭を突き出して言いました。それから愛ちゃんを振り返り、「何という名だ、子供?」と尋ねました。
「私の名前は愛子です、陛下」愛ちゃんはとても丁寧に答えました。しかし、心の中ではこう思っていました。「たかが知れたものよ。彼らはトランプの一組にすぎないじゃない。何も恐れることなんてないわ」「これらはいったい何者か?」女王さまは、バラの木の周りに平伏していた三人の庭師を指さして言いました。というのも、彼らはうつ伏せに倒れていて、背中の模様がトランプの他の者たちと同じだったので、女王さまには誰が庭師で、誰が兵士や廷臣で、あるいは自分のお子様たちなのか、見分けがつかなかったからでした。

「そんなこと、私にわかるはずがありませんわ!」と言って、愛ちゃんは自分の勇気に驚きました。「それは私の知ったことではありませんもの」

女王さまは顔を真っ赤にして怒り出しました。

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