初級翻訳・柿色の紙風船 第7話

柿色の紙風船

もちろん、たとえ彼が最後まで白状しなくても、このラジウムの持つ恐ろしいエネルギーのせいで、彼の体にいつかはその潰瘍が現れるはずだということは、最初からちゃんと計算に入っていたのだ。
だが、私もくだらないことから人殺しをしてしまったものだ。
今は心の底から後悔している。
あのラジウムは、今でも手元にそのまま持っている。
それを現金に換えるため、そして私の新しい世界を探し求めるために、私は今夜、日本を離れようとしている。
おそらく、もう二度と永遠に日本へは帰ってこないだろう。
私はあのラジウムをちゃんとお金に換えてから、まぶしい赤い太陽の下で、一面の花畑でも作って、残りの人生をのんびりと暮らしていくつもりなのだ。

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