自分は書生の身分なのだから、自分もそこへ出席させてほしいとなかなかおじさんにお願いできずにいました。
ある日、捨吉は主人が一人で庭を歩いているのを見かけました。
そのそばへ思い切って歩み寄り、こんなふうに切り出してみたのです。
「おじさん、僕にお願いがあるんです」
主人は、また捨吉が何かモジモジと照れ始めたんだなという顔をして、
「なんだい? 言ってみろよ」
と笑いながら尋ねました。
そのとき、捨吉は自分の学校で特別に夏のイベント(催し)があることや、素晴らしい講演会が開かれるということを主人に一生懸命話しました。
その期間中、しばらく自分を寄宿舎に行かせてほしいとお願いしたのです。
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