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江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄塔の怪人 第4話

その証拠に、いつかの晩のカブトムシは、数寄屋橋で消えたままどうしても見つからなかったじゃないか。鉄塔王国にはこんなおそろしい武器があるんだよ。その武器をもって、子どもたちをさらっていくんだ。頭のいい、かわいらしい、じょうぶな子どもばかりをさ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄塔の怪人 第3話

運転手は、すぐ目の前に迫る一角獣のようなツノを見ました。その後ろでギラリと光る、巨大な二つの目を見ました。そして、恐怖のあまり気を失ってしまいました。外から見ていると、怪物は自動車の真正面から車体の上へと這い上がり、屋根を乗り越えて後ろへと...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄塔の怪人 第2話

夕闇はますます深くなって、まわりからヒシヒシと夜が迫ってくるのが感じられるのでした。【深夜の妖虫】そんなことがあって数日後、真夜中の銀座通りに、じつに前代未聞の恐ろしい事件が起こりました。中学二年の山村志郎少年は、銀座裏の小さなお菓子屋さん...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄塔の怪人 第1話

【のぞきカラクリ】 名探偵・明智小五郎の少年助手、小林芳雄くんは、ある夕方のことでした。先生のおつかいの帰り道、麹町(こうじまち)にある探偵事務所の近くの、ひっそりとした通りを歩いていました。 麹町には、戦争のあとが今も残っていて、広々とし...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第19話

何千人ともしれないおばけどもが、一つ目小僧になったり、ポケット小僧になったりするのです。もう、わけがわかったので、こわくもなんともありません。ふたりは、どうすれば、このかがみの部屋から出られるだろうと、相談しはじめました。すると、そのときで...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第18話

廊下は長さ十メートルほどの細長い箱のようになって、ふたりはそこに閉じまえられてしまったのです。そして、そこにはドアがひとつもありません。おばけやしきのことですから、なにかのしかけで、いつのまにか廊下を箱のように変えてしまったのでしょう。小林...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第17話

そして、また、とびらは、ぴったりしまってしまいました。とびらを乗りこしたのは、ポケット小僧です。しのびこんだ少年は小林君です。そのあとの三人のおとなは、中村警部の部下の刑事たちです。中村警部は十人の部下を、引きつれてきたのですが、残る七人は...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第16話

これは少年探偵団の七つ道具の一つですが、ついでに、七つ道具とはなにかということを、書いておきましょう。1、B・Dバッジ2、万年筆がたの懐中電灯3、磁石(方角を知るためです。)4、よびこの笛5、柄のついた拡大鏡(虫めがねです。指紋など、小さい...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第15話

その目でにらみつけながら、ギリギリと近づいてくるのです。少年たちはあまりのこわさに両手で目をふさいで、そこへうずくまってしまいました。ロボットたちはやおそろしい力でふたりの少年の両手を左右から引っぱって、どこかへ連れていくのです。少年たちは...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第14話

壁一面に、黒いカーテンでもさがっているように見えました。そのまっくらの中に、ヌーッと、鉄人Qが立っていました。二少年は、顔をくっつけるようにして、窓のカーテンのすきまから、息を殺して、のぞいています。すると、じつにへんてこなことがおこったの...
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