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江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第13話

警官たちは、鉄人Qとじいさんの体を、まるで軽いもののように持ち上げて、ぐるぐると振り回しているではありませんか。「あっ、どうしたんだ。それは服だけじゃないか!」警備艇から中村警部が怒鳴りました。「ボートの中に棒を立てて、服と仮面を引っかけて...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第12話

この鉄人は手品の仕掛けのようなもので、実際には別の人間が鉄の仮面をかぶり、鉄人に化けていたのだ。最初におじいさんの家を逃げ出した時からずっとそうだった。あれはロボットに化けた人間だったんだよ」中村警部もまた、小林少年と同じ考えを持っていまし...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第11話

「えっ、鉄人Qが、ふたりになったって?」さすがの小林団長も、どぎもをぬかれたように聞きかえしました。「うん、そうだよ。ね、団長さん、おれ、考えたんだよ。もうひとりのやつは……。」終わりのほうは、よく聞きとれませんでした。しかし小林団長には、...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第10話

なんだか床板の上を走っているのです。もちろん人間ではありません。小さなやつです。「あっ、ネズミだ。さっき誰かに触られたように思ったのは、ネズミが体の上を歩いたのに違いない。」ポケット小僧は、やっとそこに気がつきました。古い西洋館ですから、屋...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第9話

「おや、こんなところに、舟が待たせてあったのか。こりゃ、しまったぞ。」 ポケット小僧はギョッとして、立ちどまりました。舟に乗られてしまったら、もうあとをつけることができないからです。しかし、暗い水面を見まわしても、舟はいないのです。舟もいな...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第8話

鉄人Qが巡査にばけて、逃げたときくと、ミドリちゃんのにいさんの小学校四年生の幸一君が警官の前に進み出て、こんなことをいいました。「ぼく、さっきからずっと、塔の入口を見てたんです。そしたら、いまから二十分ぐらいまえに、入口からでっかいおまわり...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第7話

そして、その地面が、ななめになって、サアッと近づいたり、遠ざかったりするのです。ミドリちゃんをおぶった鉄人Qは、あさなわをつたって塔のてっぺんの屋根にのぼりつこうとしているのですが、そこへのぼって、いったいどうするつもりなのでしょう。ミドリ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第6話

もしかして、船の中なのでしょうか?いや、船だったらもっと大きく揺れるはずです。汽車や飛行機の中というわけでもありません。そんな乗り物だったら、こんなに暗いはずはないし、もっと大きな音がするはずです。塔上の怪その翌日のことです。山形屋のお店で...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第5話

なんだか、お金の計算を、よく知らない人のようです。鳥井君は、あきれて大男の後ろ姿を見ていましたが、その歩き方が、じつにへんてこでした。まるで、機械じかけの人形のような、ぎごちない歩き方です。鳥井君は、はっと、あることに気がつきました。「あい...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第4話

しばらくその男のお面のような顔を見つめていましたが、その時、はっとあることを思い出したのです。鉄人Qというロボットが行方不明になったという新聞記事のことでした。それは学校でも大きな話題になっていたので、よく知っていたのです。「ひょっとしたら...
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