下村 湖人

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下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第24話

一体こういう時こそ、遠くからやって来た新参者にこそ、もっと優しく親切であってもいいはずなのだが……。そういえば、孔夫子が『目に入れても痛くないほど』可愛がっている顔回をはじめ、子路、閔子騫、冉伯牛といった連中は、みんな魯の生まれだ。自分の最...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第23話

ただ、いつも『正義』の道に寄り添って行動するだけである」(『論語』里仁篇より)6 孔子には、次の四つの「ない」がありました。一つ、自分の勝手な「思い込み」をしない。二つ、こうでなければならないという「頑固さ」を持たない。三つ、融通がきかない...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第22話

そして、「自己の意見にこだわって、無理強いに物事を行ったり、禁止したりするのは君子の道ではない。君子の行動を律するものは、ただ正義あるのみだ」と説き、彼自身も細心の注意を払って、勝手な思い込みを捨て、執着を断ち、頑固さを改めて、他人と対立す...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第21話

」 といったことを思い起したのである。孔子はあるいは、自分を「一国の君主のような素晴らしい風格がある」などと褒めておきながら、実は何かの欠点を遠回しに皮肉っているのではあるまいか。そういえば世間では、子桑伯子と自分とを、同じタイプの人物だと...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第20話

で、どうして失敗したのだ?」「それが実に、妙なきっかけからでございまして……」「ふむ。」「先生のそのお目々にぶつかると、すぐに手もとが狂い始めてしまうのでございます。」「ほうほう。すると、わしの目に何か邪悪な影でも映り込んでいるとでもいうの...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第19話

志の従わざるを見ては、又敬して違わず、労して怨みずと。(里仁篇)9 子貢問う。師と商とは孰れか賢(まさ)れると。子曰く、師や過ぎたり、商や及ばずと。曰く、然らば則ち師愈(まさ)れるかと。子曰く、過ぎたるは猶お及ばざるがごとしと。(先進篇)楽...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第18話

「4. 親が生きているうちは、親のもとを離れて遠くへ行ってはならない。もしやむを得ず遠出をする場合は、あらかじめ行き先をきちんと伝えておくべきだ。」「5. 親の年齢は、決して忘れてはならない。一つは、親が長生きしていることを心から喜ぶため。...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第17話

「世の中を救い、人民を助けたいという志を抱き、国の政治のために尽くしたいと希望しながら、いくら良い機会があっても自分から進んで仕えようとしないのは、果たして本当の知者と言えるでしょうか?」孔子は、これには多少言いたい意見があった。しかし、そ...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第16話

自分は真に何を知っているのか、また何を知らないのか、それらをつつましい心で十分に反省して、知っていることを知っているとし、知らないことを知らないとする、そうした自他を偽らない至純な気持になってこそ、知は進むのだ。要するに、知は他人に示すため...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第15話

それよりか、礼の大先生の現代式祭典のやり方でも覚えこんで、われわれも、もつと出世をする工夫をした方が利巧でしょう。」「いや、なるほど。そう事がきまれば文句なしです。はッはッはッ。」 孔子の姿が見えないところでは、あちらでも、こちらでも、そう...
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