太 安万侶

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古事記物語

初級翻訳・古事記物語 第12話

その中で六尺ばかりある大わには、「私は一日あれば行ってまいります」と言いました。海の神は、「それではおまえがお送り申してくれ。しかし海を渡るときに、けっしてこわい思いをおさせ申してはならないぞ」とよく言い聞かせた上、その首のところへ命をお乗...
古事記物語

初級翻訳・古事記物語 第11話

「もしもし、あなたはどうしてそんなに泣いておいでになるのでございますか」と聞いてくれました。弟さまは、「私はお兄さまの釣り針をお借りして漁をしたのですが、その針を海の中へなくしてしまったのです。だから代わりの針をたくさん作ってお返ししたので...
古事記物語

初級翻訳・古事記物語 第10話

命は、それから例の宇受女命を呼び出し、こうおっしゃいました。「そなたは、我々の道案内をしてくれたあの猿田彦神(さるたひこのかみ)と、昔からの知り合いであろう。だからそなたが付き添って、あの神が故郷へ帰るまで送ってあげておくれ。そして、あの神...
古事記物語

初級翻訳・古事記物語 第9話

私はこれからこの信濃の地から一歩も外へは出ません。父や兄が申し上げたとおり、この葦原の中つ国(あしはらのなかつくに)は、大空の神さまの子孫にお譲りいたします」と、地面にひれ伏して一生懸命におわびをしました。そこで建御雷神は再び出雲へ戻り、大...
古事記物語

初級翻訳・古事記物語 第8話

すると、その当たった矢が名鳴女の胸を突き通して、さかさまに大空の上まではねあがって、天安河の河原においでになる、天照大神と高皇産霊神とのおそばへ落ちました。高皇産霊神はその矢を手に取ってご覧になりますと、矢の羽根に血がついておりました。高皇...
古事記物語

初級翻訳・古事記物語 第7話

そして、国の神の頭になって、宇迦の山の下に御殿をおたてになり、須勢理媛と二人で楽しくおくらしになりました。四そのうちに例の八上媛は、大国主神をしたって、はるばるたずねて来ましたが、その大国主神には、もう須勢理媛というりっぱなお嫁さまができて...
古事記物語

初級翻訳・古事記物語 第6話

大国主神は言われたとおりに、須佐之男命がいらっしゃるところへたどり着きました。すると、命の娘である須勢理媛(すせりびめ)が出てきてお取次をし、「お父上さま、とても素敵な神さまがいらっしゃいました」と伝えました。お父上の大神は、それを聞くと急...
古事記物語

初級翻訳・古事記物語 第5話

その八十神たちは、因幡(いなば)の国に八上媛(やかみひめ)という美しい女の人がいると聞き、みんなてんでんに自分のお嫁にもらおうと思って、一同で連れだってはるばる因幡へ出かけて行きました。みんなは、大国主神がおとなしい性格なのをご都合よく利用...
古事記物語

初級翻訳・古事記物語 第4話

それと一緒に、一人の神さまは女神の後ろへ回って、「どうぞ、もうこれからうちへはお入りくださいませんように」と申し上げて、そこへしめ縄を張り渡してしまいました。それで世界じゅうは、やっと長い夜が明けて、再び明るい昼が来ました。神々たちは、それ...
古事記物語

初級翻訳・古事記物語 第3話

お父さまが、私の泣いているのをご覧になって『なぜ泣くのか』とおとがめになったので、『亡くなったお母さまのいらっしゃるところへ行きたいのです』と申し上げると、大変お怒りになって『どこへなりと出て行け』とおっしゃるので、あなたにお別れを言いに来...
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