宮本 百合子

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ペーチャの話

初級翻訳・ペーチャの話 第2話

「ありがとう、若き仲間よ! さあ、一緒に働こうじゃないか!」それからというもの、ペーチャは集団農場にあるみんなの集会所(クラブ)で暮らすことになりました。夏休みがやってくると、ペーチャは毎朝早くから、赤い旗が風にパタパタとなびくトラクター(...
ペーチャの話

初級翻訳・ペーチャの話 第1話

ペーチャは11歳。ソビエト連邦という国の、農家に生まれた男の子です。家には牛が一頭、ニワトリが八羽、ブタが四匹。それに、ネコとイヌも一匹ずつ飼っていました。春から秋の終わりまで、お父さんとお母さんは、毎日朝から晩まで畑で一生懸命働きました。...
ジャンの物語

初級翻訳・ジャンの物語 第4話

自分自身のことを、いつも「かわいそうな不幸な子ども」という悲しい役回りにばかりあてはめて考えてしまう、ジャン自身のそんな心持ちからも、どうして不幸が引き寄せられずにいられるでしょうか。ジャンはこの手記の中で、もし周りの人たちがもう一度自分を...
ジャンの物語

初級翻訳・ジャンの物語 第3話

そして、そうやってにげた亡命者として、父・トルストイの残してくれた余光を頼りにしながらも、本当の意味では父が求めていた「人間の心や生き方の成長の姿」を理解することはできず、一般の市民としての精神のよりどころさえも見失ってしまい、ついに一人の...
ジャンの物語

初級翻訳・ジャンの物語 第2話

民話を書きはじめ、当時のロシアの正教会の神学に対する批判を書き、『我が懺悔』『我が宗教』『我等何をなすべきか』などを著し、自分大好きだった狩猟さえも、「楽しみのための生き物殺しだ」と反対してやめてしまいました。次から次へと生まれてくる子ども...
ジャンの物語

初級翻訳・ジャンの物語 第1話

フランスの『マリアンヌ』という新聞に、ロシアの大きなお話をつくった作家であるレフ・トルストイの孫にあたるジャンという男の子が、家のない子どもとして少年感化院に入れられ、そこからこっそり逃げ出してまた警察につかまったときに書いた「ジャンの手記...
シートンの「動物記」

初級翻訳・シートンの「動物記」 第1話

シートンの動物好き、動物に目と心とをひかれつくして飽きず観察に我を忘れる姿は全く一種独特である。著者が動物の面白さに身をうちこんでいる、その愛と面白さとが直接の共感となって私たちの心に流れ入って来るのである。日本でも、昔からの話の中には動物...
アワァビット

初級翻訳・アワァビット 第1話

ぼいたちのくらしの気持ちは、まだ世界中がつながっているとはいえないところがあって、外国でおきたできごとを、まるでちがう星のできごとのように、どこか他人事として受け取ってしまいがちだ。頭の中の考え方は、すでに世界じゅう共通のものになっているか...
ほうき一本

初級翻訳・ほうき一本 第1話

十二月二十六日の午後、毎日新聞社から電話がかかってきました。そして、経済安定本部長官の和田博雄さんが、二十三年度の働く人たちのための経済白書を出したので、それについて意見をききたいということでした。わたしは経済の専門家ではありません。けれど...
ひな勇はん

初級翻訳・ひな勇はん 第6話

変だなと思いながら中身を三行ほど見たとき、まあ、どんなに驚いたことでしょう!こんな悲しい知らせなら、自分が死んで棺桶に入るまで封を開けなかったのに――と、まっ青になりながら、とまどい、震える手でその手紙をぎゅっと握りしめました。どうしてまあ...
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