小川 未明

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おばあさんとツェッペリン

初級翻訳・おばあさんとツェッペリン 第2話

けれど、街は彼らが思ったほど平らではありませんでした。低い土地もあれば、建物の影になっているようなところもあったのです。そして、おばあさんの家は、ちょうど低い場所にありました。そのせいで、ツェッペリンの姿は建物の影にさえぎられて目に 入らず...
おばあさんとツェッペリン

初級翻訳・おばあさんとツェッペリン 第1話

おばあさんは、まだ若かったころ、ある雑誌の付録のページで見た、空に浮かぶ気球の姿を、いつまでも忘れることができませんでした。青い色があちこちに混じり、雲がちぎれた空高く、その気球は、まるで風船を飛ばしたかのように昇っていったのです。そこには...
おとうさんが かえったら

初級翻訳・おとうさんが かえったら 第1話

焼け跡の、新しく耕された場所には、緑色の麦がふさふさと茂っていました。また、やわらかそうに見える若い葉に、黄色い花が咲いていました。しかし、まだ片づけがすんでいない場所には、大きな石などがごろごろと転がっていました。こんなに荒れている空き地...
おじさんの うち

初級翻訳・おじさんの うち 第1話

あちらの森のほうで、ふくろうが鳴きました。冷たい風が吹いて、星の光がふるえているようです。ぼくのおじさんのうちは、もっともっと、ずっと遠いところにありました。町を離れて、どこか寂しい原野のほうから、電車の走る音がゴうゴうと聞こえてきます。夜...
おじいさんの家

初級翻訳・おじいさんの家 第3話

「いったいどういうことなんだろう……?」と言って、ものすごく不思議がりました。よくおばあさんに話を聞いてみると、なんとボンの亡くなった時期と、おじいさんが亡くなった時期がまったく同じだったのです。しかも、この前正雄の家へやってきたおじいさん...
おじいさんの家

初級翻訳・おじいさんの家 第2話

だけど、そのお顔のカタチから、体の毛の色から、どこをどう見てもボンと一ミリも変わらなかったのです。正雄は、「これでまちがいなくボンが帰ってきたんだ!」と信じこんでいたので、「だって、ちっぷもボンとかわりないじ...
おじいさんの家

初級翻訳・おじいさんの家 第1話

一 学校から帰ると、正雄(まさお)はボンという名前の犬と楽しく遊びました。ボンはとてもかしこい犬で、正雄の言うことはなんでもよくききました。ただ、しゃべることができないというだけで、正雄のお姉さんもお母さんも、みんなボンをとてもかわいがって...
おけらになった話

初級翻訳・おけらになった話 第2話

――人間が一夜にしておけらになったなどということは、ただ神様だけが知っており、またそのような奇跡を起こせるのも神様だけでした。神様は、ご自分が生み出したおけがいま道を歩いていくのを、青い空の上からじっと見守っておられたのです。ちょうどそのと...
おけらになった話

初級翻訳・おけらになった話 第1話

あるところに、あまり性質のよくない男が住んでいました。この男は平気で、うそをつきました。また、どうしてもそれがほしいと思えば他人のものでも、だまってそれを持って帰りました。こういう人間をば、世間は、いつまでも知らぬ顔をしておきませんでした。...
おおかみをだましたおじいさん

初級翻訳・おおかみをだましたおじいさん 第1話

北の国の、寒い夕方のことでした。雪がちらちらと降っていました。木の上にも、山の上にも雪が積もり、あたり一面が真っ白でした。ちょうどその日の昼ごろのことです。おじいさんの息子が山へ行って炭を焼いているので、そこへお米や芋を持っていってやろうと...
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