小川 未明

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うみぼうずと おひめさま

初級翻訳・うみぼうずと おひめさま 第5話

罪のないクジラや大人しいオットセイをいじめるばかりか、自分たちは何でもできると威張っている。雨を降らせずに、電気も水道も止めてしまったら、どんなに面白いだろうなぁ。」と、うみぼうずは笑いました。「そうとも、人間ほど自分勝手なものはない。あい...
うみぼうずと おひめさま

初級翻訳・うみぼうずと おひめさま 第4話

ちょうどそのとき通りかかったみつこさんは、このようすを見て自分もうみぼうずがにくらしくなり、何か言ってやりたかったのですが、やっぱり気が引けてしまい、そのまま家へ帰って急いでこのことをきみこさんに知らせました。「それは大変だわ!」と、きみこ...
うみぼうずと おひめさま

初級翻訳・うみぼうずと おひめさま 第3話

西の空にはももいろの雲が花びらのように飛び、それとまじって赤い雲が旗のようにたなびきました。「ごらんなさい。まあ、きれいだこと。あの雲、長いたもとのように見えない?」と、きみこさんが空を指さしました。「きっと、こんばんおよめいりがあるのだろ...
うみぼうずと おひめさま

初級翻訳・うみぼうずと おひめさま 第2話

おれがかわりに敵を討ってやろう。道案内をせい」とうみぼうずが言いました。「あのなつかしい町へ、わたしは帰れるのですか」とおウマはおどろきました。「だまってついてくればいい」とうみぼうずはにらみつけて、黒雲を呼びました。たちまち海の上が暗くな...
うみぼうずと おひめさま

初級翻訳・うみぼうずと おひめさま 第1話

一 うみぼうずは、正体のわからないおばけです。まっくろな体をしていて、海のそこに住み、かんしゃくを起しては我がままばかり言っています。だから、みんなからきらわれていました。なにか気に入らないことがあると、大あばれします。海の水を空高くまきあ...
うさぎと二人のおじいさん

初級翻訳・うさぎと二人のおじいさん 第1話

ふたりの気むずかしいおじいさんが、すぐとなり同士に住んでいました。一人のおじいさんは、うさぎを飼っていました。白いものや黒いもの、中には毛並みの変わった珍しいものもいて、自分の子どもようにとっても大切にお世話をしていました。でも、となりのお...
いいおじいさんの話

初級翻訳・いいおじいさんの話 第2話

あの頃から自分は正しく生きようと心がけてきたつもりだったが、振り返ってみれば、まだ後悔することばかりだったかもしれない。若い者たちはこれからの人生をかけがえのないものとして大切にし、本当に有益で、正しい道を歩まなければならないだろう……とお...
いいおじいさんの話

初級翻訳・いいおじいさんの話 第1話

美しい翼を持った天使が、貧しげな家の前にたたずみ、心配そうな顔つきをして、しきりと中の様子をうかがっていました。外では冷たい風がビュービューと吹いています。枯れ木が並ぶ林のてっぺんには星がきらきらと輝き、あたり一面には真っ白な霜が降りていま...
三つのお人形

初級翻訳・三つのお人形 第2話

なぜなら、二度目に私がその家の窓をのぞいたときには、すっかり人形たちは荷造りされた様子でしたから……」つばめは、こう物語ったのです。街灯は夜になったときに、ふたたびこのことを踊っている人形に話しました。「あのお人形は、どこへいっても可愛がら...
三つのお人形

初級翻訳・三つのお人形 第1話

一 ある外国人が人形屋に入ってきて、店先に並んでいた三つの人形を、一つひとつ手に取って眺めていました。 どれも同じ人形師が作ったもので、まるで魂が宿っているかのように美しい女の人形でした。 一つは座っていて、一つは立っていました。そしてもう...
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