江戸川 乱歩

スポンサーリンク
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第24話

「それがですねえ、まるで検討がつかないのですよ。行きも帰りも目かくしをされていましたし、賊の隠れ家というのが、なんだか変な地下道をくぐっていくような、変わった建物でしてね……。」それから、賊のボスらしい白ひげの老人のことや、不思議な建物のこ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第23話

「まず『にじの宝冠』を見せてください。それが本物だとわかるまでは、正一くんを渡すわけにはいきません。」老人がしずかに言いました。園井さんはしかたないので、ふろしきづつみをほどいて黒ぬりの箱を取り出し、そのフタをあけて老人の前にさしだしました...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第22話

そして、そのブリキ缶を自動車の車体の下へ、針金でしっかりとくくりつけておきます。すると、コールタールが缶の底の針の穴から、細い糸のようにチョロチョロと流れ出し、自動車が進むにつれて、地面に目にも見えないコールタールの細い線が、どこまでもずっ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第21話

そこは、両がわに大きな屋敷のコンクリート塀がつづいている寂しい通りで、日が暮れるとめったに人も通らないような場所でしたが、その暗闇の中を向こうから、変にふらふらとした歩き方でひとりの男が近づいてきました。電柱のかげの見張りの男は、その男が園...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第20話

そこに計略があるのです。安心して、ぼくにおまかせください。こんどこそ、巨人をあっといわせてお目にかけます。十一日といえば、まだ三日ありますね。それまでにあなたも、びっくりなさるようなことがおこりますよ。まあ、見ていてください」名探偵がそれほ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第19話

「いやあ、えらいぞ小林くん! それに少年探偵団のみんな、きみたちのおかげで三人の犯人がつかまったし、宝冠もぶじに取りもどせたぞ。警視総監にしっかりほうこくして、ごほうびを出してもらわなくちゃいけないな!」そして、明智探偵のほうをむいて、こう...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第18話

警官たちは、中村警部からあらかじめ作戦を聞かされていたので、小林少年の言葉に力強くうなずいて見せました。十人の少年たちは、暗い森の中を足音を一切立てないようにしながら、ご本殿の方へとすすんでいきます。やがて社殿の前にたどり着くと、その外側に...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第17話

するとそのとき、小林少年が空を指さしながら、ひときわ高い声をあげました。「あっ、あそこにいる!あの木の枝にのぼっているぞ!」見ると、クマは大きなカシの木の枝にしがみつき、下を鋭くにらみつけているのです。「しかたない。ピストルでおどかそう!」...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第16話

すると、ライトのむこうの方から、明智探偵と、中村警部と、数名の警官が、かけつけてきました。そして、一寸法師は、なんなく、つかまってしまったのです。「おてがら! おてがら! さすがは少年探偵団だね。よく一寸法師を、さがしてくれた。」中村警部が...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第15話

横町にはいると、ゾウはいくらか気がしずまったらしく、かける速度がにぶくなってきました。しかし、まだのそのそではありません。タッタッタッと、いきおいよく進んでいきます。そのとき、ゾウのゆくてに、さきまわりをした二台の消防車が、横にならんで、と...
スポンサーリンク