江戸川 乱歩

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江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第7話

そして、三人の警察官は、蔵のまわりの広い庭をしっかりと警戒することになりました。 庭はすでに夕やみの暗さに包まれています。そのうす暗い木立ちの間を、三人の警官たちは周囲に四方目をくばりながら、ぐるぐると歩き回って警戒を続けていたのです。「お...
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初級翻訳・魔法博士 第6話

おとうさんは、今から十何年まえに、会社のロンドン支店長をやっていたが、ちょうどそのころ、ロンドンのこっとう屋に、グーテンベルクの聖書のバラバラになったページが、十四枚そろったのが出た。そのときも、世界じゅうから買いてがやってきて、大さわぎに...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第5話

魔法博士の黄金怪人が「だいじな秘密」といったのは、いったい、何をいみするのでしょう。それは、もっとあとになってわかるのです。いまは、場面をかえて、山下清一という東方製鋼会社の社長の大きなやしきにおこった、奇怪なできごとをしるさねばなりません...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第4話

目は正面を見つめたまま、まばたきもしません。その男は、荒いこうしじまの背広をきていましたが、その肩などは、まるでカカシみたいにまっすぐで、機械に服をきせたようです。それに歩きかたが、じつにへんてこでした。これも機械じかけらしく足を動かすたび...
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初級翻訳・魔法博士 第3話

さすがの井上君も、それを見ると、はっとして、ノロちゃんといっしょに、逃げだそうとしましたが、もうおそかったのです。まっ黒な人かげが、ふたりのうしろにまわって、とおせんぼうをしていました。うしろだけでなく、前からも、横からも、おなじようなまっ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第2話

井上君も、いっしょに逃げながら振りかえってみますと、そいつは、一ぴきの大きなトラにちがいないのですが、ふしぎなことに、そのトラが、ヒョイと後足で立ちあがったではありませんか。おやっ、とおもって見ていますと、そのトラは、二本の前足で、首にかけ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第1話

動く映画館ある夕暮れ、渋谷区の静かな住宅街を、ふたりの少年が歩いていました。元ボクサーのお父さんを持つ井上一郎君と、少しおくびょうだけれど、愛きょうたっぷりの野呂一平君です。ふたりとも、小林芳雄少年を団長とする「少年探偵団」の立派な団員でし...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第25話

「地の底に、これだけのしかけをつくったのは、さすがに人形悪魔だ。しかし、種をわってみれば、みんな子どもだましにすぎない。あのジャングルは、ひじょうに広いように見えるが、あれはパノラマ館のしかけで、ほんとうの木は、わずかしかないのだ。あとはみ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第24話

どこからか、「ウオーッ……。」という恐ろしいうなり声が、ひびいてきました。人間ではありません。動物の声です。猛獣のうなり声です。みんなはギョッとして、声のするほうを見ました。懐中電灯を、そのほうにむけました。右手にべつのほら穴の口がひらいて...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第23話

地下ジャングルはもちろん西洋悪魔が作ったニセモノで、その奥に楽屋のような部屋があり、そこで八人の少年たちがサルの毛皮を着てゴリラ大王の部下になりきり、ジャングルへ飛び出していくという計画も、すっかりお見通しだったのでした。電話を受けた小林団...
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