江戸川 乱歩

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少年探偵団

初級翻訳・少年探偵団 第3話

桂君は何が何だかもう分かりません、夢中になっていました。おそろしい悪夢を見ているのに、それが夢だと分かっていながら、どうしても目をさますことができないときと同じ気持ちで、「助けてくれー!」とさけぼうにも、まるで声が出ないのです。ところが、怪...
少年探偵団

初級翻訳・少年探偵団 第2話

怪物追跡闇と同じ色をした怪物が、東京都のあちこちに姿を現して、闇の中で白い歯をむいてケラケラ笑うという、薄気味悪い噂が、たちまち東京中に広がり、新聞にも大きく載るようになりました。年をとった人たちは、きっと魔性のものがイタズラをしているのだ...
少年探偵団

初級翻訳・少年探偵団 第1話

黒い魔物 そいつは全身に、まるで墨を塗りたくったように、おそろしくまっ黒なやつだということでした。「黒い魔物」のうわさは、もう東京じゅうにひろがっていましたが、ふしぎなことに、はっきりとその正体を見きわめた人はだれひとりいませんでした。そい...
妖怪博士

初級翻訳・妖怪博士 第47話

「明智先生、ばんざあーい!」「小林団長、ばんざあーい!」洞くつが割れてしまうかと思うほどの大きなばんざいの声は、四方の岩肌にぶつかって跳ね返り、どこからともなく「ばんざあーい、ばんざあーい」と、何度も何度もくりかえされて一同の耳に響き渡るの...
妖怪博士

初級翻訳・妖怪博士 第46話

穴をはいってまもなく、ぼくが岩かどにつまずいて、懐中電灯を取りおとしたのを。うん、そうだよ。あのときほんのしばらくのあいだ、懐中電灯が消えて、あたりがまっくらになってしまったね。むろんわざとしたことさ。このぼくが不注意でつまずいたりするもの...
妖怪博士

初級翻訳・妖怪博士 第45話

」 二十面相は懐中電灯を地面に置き、そこにうずくまって、岩と岩の間の狭いすきまに右手を差し入れ、何かをしたかと思うと、これはどうでしょう。そのそばにあった大きな岩のかたまりが、音もなく、まるでドアが開くようにスーッと動いて、そのあとに五十セ...
妖怪博士

初級翻訳・妖怪博士 第44話

機敏な明智探偵が、このさわぎをぼんやり見ているはずはありません。探偵は二十面相がおそわれたと知ると、すぐさまポケットのピストルを取りだして、賊の胸にねらいをさだめました。小林少年もリスのように、びんしょうでした。賊がおどろきのあまり取りおと...
妖怪博士

初級翻訳・妖怪博士 第43話

わが身を守るためならば、きらいな人殺しもしかねないけんまくです。明智探偵は、ポケットに用意していたピストルをとりだすこともできないで、立ちすくんでしまいました。ああ、十一人の少年探偵団員はもとより、名探偵明智小五郎までが、まんまと二十面相の...
妖怪博士

初級翻訳・妖怪博士 第42話

」じいさんは腕組みをして、小首をかたむけました。「じゃあ、深くはいれば道にまようかもしれないというのだな。」「そうです。わしが案内したって、奥の奥まで行くわけじゃねえし、ましてひとりではいる見物は、おっかながって、ホンの入り口で引きかえしち...
妖怪博士

初級翻訳・妖怪博士 第41話

きみたちがこの鍾乳洞(しょうにゅうどう)を探検しようと思い立ったのは、そこにいる桂(かつら)くんと篠崎(しのざき)くんが、熱心にすすめたからだろう。ところで、そのふたりに、このほら穴のことをいかにもおもしろそうに話して聞かせた同級生がいるん...
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