江戸川 乱歩

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少年探偵団

初級翻訳・少年探偵団 第13話

「ウン、ぼくも旅先で新聞を読んで、いくらか考えていたこともあるがね。そう、きみのようにせきたてても、すぐに返事ができるものではないよ。」 明智探偵は笑いながら、安楽イスにグッともたれこんで、長い足を組みあわせ、すきなエジプトたばこをふかしは...
少年探偵団

初級翻訳・少年探偵団 第12話

中村係長は、建物の中にいるのは、ふたりのインド人だけと聞いているものですから、ドアがひらかれると同時に、おどりこんで、犯人をひっとらえようと、捕縄をにぎりしめて待ちかまえていました。ところが、ドアがパッとひらいてそこに立っていたのは、意外に...
少年探偵団

初級翻訳・少年探偵団 第11話

そして、まるで黒いヘビがはうようにして、七人が洋館の門の中へはいり、地面をしらべてみますと、門から洋館のポーチまでの間に、五つのバッジが落ちているのが見つかりました。「おい、やっぱりここらしいぜ。」「ウン、小林団長と緑ちゃんとは、この家のど...
少年探偵団

初級翻訳・少年探偵団 第10話

ぼくがひろったから、ぼくんだよ。」 と、白い目でふたりをにらみました。子どもが、あすこでひろったと指さしたのは、広っぱのほうです。「じゃ、小林さんが、わざと落としていったのかもしれないぜ。」「ウン、そうらしいね。重大な手がかりだ。」 ふたり...
少年探偵団

初級翻訳・少年探偵団 第9話

さいわい、自動車の番号がわかっているものですから、たちまち全都の警察へ、その番号の自動車をさがすように手配がおこなわれましたが、しかし、犯人のほうでも、まさかあの自動車を、そのまま門前にとめておくはずはなく、おそらくどこか遠いところへ運転し...
少年探偵団

初級翻訳・少年探偵団 第8話

インド人たちは緑ちゃんをひっかかえ、小林君をつきとばすようにして洋館に入り、せまい廊下づたいにふたりを奥まった部屋へと連れ込みましたが、見るとその部屋のすみの床板にぽっかりと四角い黒い穴があいているのです。地下室への入口です。「この中へ入り...
少年探偵団

初級翻訳・少年探偵団 第7話

さて小林君が、緑ちゃんくらいの背格好のかわいらしい男の子を連れて、篠崎家へやってきたのは、もう日の暮れがたの頃でした。 すぐさま奥まった一間を締めきって、緑ちゃんの変装がおこなわれました。 かわいらしいイートンスーツを着て、おかっぱの髪の毛...
少年探偵団

初級翻訳・少年探偵団 第6話

いっぽう、お父様の声に急いで駆けつけた秘書の今井さんと始君は、廊下のガラス戸が一枚開いたままになっているのを見つけ、そこから庭へとびおりて不審者を追跡しました。黒い魔物はすぐ目の前を走っています。暗い庭の中で真っ黒なやつを追いかけるのですか...
少年探偵団

初級翻訳・少年探偵団 第5話

そこで、大切な仏さまを汚し、お殿さまの娘さまの命を奪った外国人の軍人たちを、仏さまにかわって罰することが総意として決まり、村を代表して、恐ろしい魔術を使う命知らずの二人のインド人が、敵を求めて世界中を旅して歩くことになったのだ。その二人が病...
少年探偵団

初級翻訳・少年探偵団 第4話

「おじちゃん、どこに行くの?」女の子は人の影もない森の中を見回しながら、まだそれが誘拐だとも気づかずに無邪気に尋ねるのです。「いいところです。お菓子やお人形がどっさりある、いいところです。」道化服の男は東京の人ではないらしく、妙に癖のあるな...
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