江戸川 乱歩

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大金塊

初級翻訳・大金塊 第23話

船と島とのあいだは、五十メートル、三十メートル、二十メートルとせばまっていきます。それにつれて、おそろしい岩のかたまりが、おっかぶさるように、目の前に近づいてきました。「お客さん、やっぱり、この島へあがりなさるのかね。」 漁師のじいさんは、...
大金塊

初級翻訳・大金塊 第22話

すると、おまえと小林君とが、桃太郎っていうわけかい、ハハハ……、よし、それじゃ、つれていってあげるとしよう。」 宮瀬氏も上きげんで、不二夫君をつれていくことにきめました。不二夫君はずっと学校を休んでいたのに、またつづけて休まなければなりませ...
大金塊

初級翻訳・大金塊 第21話

きっとその山の中には、烏帽子のような形をした大岩や、獅子の頭のような形をした大岩があるのだろうと思います。そう考えてきますと、このカラスの頭というのも、やっぱりカラスの頭に似た形をした岩の名かもしれません。カラス岩なんてあまり聞いたことがあ...
大金塊

初級翻訳・大金塊 第20話

それがどんな手段だか、ひとつ、あなたの知恵であててごらんなさいませんか。暗号文その翌朝、明智探偵は、あずかっていた不二夫君をつれて、宮瀬家をたずねました。主人の宮瀬鉱造氏は、暗号文の半分が手にはいったという知らせを受けていましたので、待ちか...
大金塊

初級翻訳・大金塊 第19話

たとえ賊に逃げられたとしても、きみは暗号を手に入れるという大手柄を立ててくれたんだからね。さっきは、ぼくの言い方が少しきつすぎたようだ。気にしなくていいんだよ。」 先生はやっぱりいつものやさしい先生でした。小林君は先生のにこにこした顔を見て...
大金塊

初級翻訳・大金塊 第18話

出口がどこにあるか、はっきりわからないものですから、廊下をぐるぐるまわっているうちに、むこうからひとりの部下のやつがやってくるのに出あいましたが、小林君は平気な顔でそりかえって歩いていきますと、部下のやつは小林君を首領がいつのまにか帰ってき...
大金塊

初級翻訳・大金塊 第17話

じゃあ、どこかに秘密の出入り口があるんじゃないの?首領はそこからこっそり出入りしているんじゃないのかな?」 小林君は、その秘密の出入り口の場所をちゃっかり知っているにもかかわらず、わざと何も知らないふりをして聞き返しました。「うん、おれたち...
大金塊

初級翻訳・大金塊 第16話

だれかが地下室の入り口にがんばって、外からしのびこむものや、中から逃げだすものを、見はっているにちがいない。それに、きょうはみんなぐっすり寝ていて、うまくいったけれど、どんなことで、ほかの部下のやつらが目をさまさないとはかぎらないし、ここを...
大金塊

初級翻訳・大金塊 第15話

「やっぱり、そうかもしれない。ああ、きっとそうだ。もしそうでないとしたら、ここに秘密の通路があるわけがない。この女性はあんなに美しい顔をしているけれど、秘密の出入り口の場所をちゃっかり知っているんだ。この部屋に住んでいて、それを知らないはず...
大金塊

初級翻訳・大金塊 第14話

板を持ち上げてそっとのぞいてみると、その上の部屋もやっぱり真っ暗で、特に人のいる気配もありません。そこで小林君はかまわず穴の上によじのぼり、板のふたをもとのとおりにしっかりと閉めました。さあ、ここからがいよいよ危険です。もしも悪者たちに見つ...
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