江戸川 乱歩

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サーカスの怪人

初級翻訳・サーカスの怪人 第19話

あなたの部下の腹話術師と、運転手と、炭焼きに化けた男は捕らえられ、地下室に閉じ込められていた本物の笠原さんと正一君は助け出されました。おっと、ピストルなら、こちらのほうが早いですよ。それに、きみは人を殺すのは嫌いなはずだったじゃありませんか...
サーカスの怪人

初級翻訳・サーカスの怪人 第18話

わしには少しも心あたりがない。わしをこんなところへ閉じこめておいて、グランド・サーカスの団長になりすました男が何者なのか、まったくわからないのだ。そのうえ、こんどはわしの子どもまで、こんなひどい目にあわせるとは……」「べつに、ひどい目にあわ...
サーカスの怪人

初級翻訳・サーカスの怪人 第17話

すると中から、板戸がギーッと開き、もじゃもじゃ頭に、無精髭を真っ黒に生やし、カーキ色の作業服を着た、40歳くらいの炭焼きのような男が、ヌッと顔を出し、恐ろしい目でこちらをじろじろ見るのでした。「俺だよ。仲間だ。ところで、あの人の様子はどうだ...
サーカスの怪人

初級翻訳・サーカスの怪人 第16話

骸骨男にさらわれたとばかり思っていた正一君が、こんなところに隠されていたのです。一体、これはどうしたわけでしょうか? 骸骨男は正一君を連れ去ったのではないのです。すると、あいつは前の晩に空き部屋で消えたときと同じように、家の中へ戻ったのでし...
サーカスの怪人

初級翻訳・サーカスの怪人 第15話

人がうなっているような音です。どうやら洗面室のドアの向こうからのようです。女中さんがそっとそのドアを開けてみました。「アラッ、大変! こんなところに団長先生が……」団長先生とは笠原さんのことです。家の者たちは、笠原さんのことをそう呼んでいる...
サーカスの怪人

初級翻訳・サーカスの怪人 第14話

正一君は走り疲れて地面に倒れてしまいました。その頭の上へ骸骨が降ってくるのです。ピンポンの球が茶碗ほどの大きさになり、お盆ほどの大きさになり、スーッと目の前に迫ってくるのです。やがて骸骨の顔は、目の前を覆い尽くすほどの大きさになりました。そ...
サーカスの怪人

初級翻訳・サーカスの怪人 第13話

それを、たちまち気づいて、射撃をとめさせた明智探偵の知恵は、たいしたものです。名探偵の名に恥じない、実に見事な早業でした。まるで幽霊のように。それからというもの、笠原さんの西洋館の警備は、いっそう厳重になりました。サーカス団のメンバーだけで...
サーカスの怪人

初級翻訳・サーカスの怪人 第12話

すぐに車を呼びたまえ」射撃場の怪事件笠原さんは、ときどきサーカスの舞台に出ることがあります。長年鍛えた腕で、空中曲芸でもオートバイの曲乗りでも、なんでもできるのです。なかでも射撃術は名人で、遠くから助手のくわえているタバコを撃ち落とすことが...
サーカスの怪人

初級翻訳・サーカスの怪人 第11話

すると、やっとのことで男は目を覚まし、ぼんやりした顔で辺りを見回しています。「おいッ、どうしたんだ。正一の姿が見えないぞ。きみはなんのためにここで番をしていたんだ。」「アッ、団長さんですか。ぼく、どうしたんだろう。変だな。どうして眠ってしま...
サーカスの怪人

初級翻訳・サーカスの怪人 第10話

そとからは、三まいの大きなじゅうたんが、かたく巻いてあるように見えますが、中は、人間ひとり、横になれるほどの空洞になっていたのです。まっ黒な骸骨男は、廊下の壁をつたって、奥のほうへしのびこんでいきます。食堂の前をとおって、台所へ。しかし、食...
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