火星兵団

スポンサーリンク
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第47話

その時、不思議なことに、怪物の胸元あたりから、なんだか妙な息づかいが聞こえてきて、先生をびっくりさせました。「おや、変だなあ。この怪物は、ふところに何か隠しているのかな?」新田先生は怪物の胴にしがみついたまま、どうしても離れません。「こら、...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第46話

「向こうへ行け。ぐずぐずしていると許さないぞ」弱味を見せては大変と、新田先生は激しい声で相手を叱りつけた。だが、その怪人は別に驚く様子もなかった。もっとも、首がないのだから、どんなことをしても顔色が見えないので、見当がつかない。先生は千二の...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第45話

「課長! いまから追いかけて、あの老人の襟首をつかまえて連れ戻しましょうか?」「いや、そこまではしなくていい」「じゃあ、このまま追跡しますか?」「いや、それも必要ないよ」そう言うと、課長は衝立の陰からゆったりと姿をあらわし、何食わぬ顔で自分...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第44話

蟻田博士がひどく感心した顔で、(これはたいしたものだ!)と言った、長さ1メートル余りの鞭のようなものは、一体何であったのだろうか。それを箱から出して博士の目の前へ押しやった大江山課長は、博士のまばたき一つさえ見逃すまいと、じっと見つめている...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第43話

博士をこちらへ通してくれ」 博士は相変わらずものすごく頑固だった。白髪頭を逆立てて、つかつかと大江山課長の前に歩み寄るなり、「おお、大江山さん。留置場にいる千二という少年に会いたいのだ。すぐに会わせてくれたまえ」「千二少年ですか。彼は……」...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第42話

国中の市場の株価は、がたがたーっとものすごい勢いで下がっていきました。銀行や郵便局には、預けてある貯金を今すぐ引き出そうとする人たちがどっと押し寄せ、道路はその人たちで完全に埋め尽くされてしまいました。走っている自動車も電車も、みんなその場...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第41話

またあいつと同じ形のいやつがここにいるんじゃないかって思ったんです」「ふむ、ふむ……。それはなかなか、いいところに気がついたね。それで……?」「それで、穴の中を一生懸命のぞいて、よく見てみたんですけど……ちがいました」「ちがったのかい?」「...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第40話

おや、向こうにぼうっと明かりが見えるぞ」暗い廊下の奥にどこか別の穴でもあるらしく、下の方からぼうっとした光が天井の方へ向かって映し出されていました。「いったい何の光なのだろうか?」新田先生と千二は、やっと二人並んで歩けるほどの狭い廊下をしの...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第39話

これが蟻田博士がこの部屋に仕掛けておいたすばらしい秘密錠なのだ。動いて、割れる床!蟻田博士の秘密室には、こんな思いがけない仕掛けがあったのだ。博士は、床に錠前をかけておいたのでは、合鍵などを使って人に開かれるのを恐れるあまり、こうした暗号の...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第38話

わかるかい、千二君?」「それくらいのことなら、はじめから僕にもよくわかっていますよ!」千二は、先生に子ども扱いされたと思ったのか、ほほをぷくっとふくらませて答えました。「それがわかっているね?それならよろしい。一つ目の時計はそのままにしてお...
スポンサーリンク