海野 十三

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海野 十三

初級翻訳・火星探険 第13話

「いったいどうしたんですか、マートンさん?」少年たちは彼を取り囲むようにして尋ねました。「ああ、君たちも逃げ遅れた組だな……」マートンは気の毒そうな顔をして言いました。「えっ、逃げ遅れたって、どういうことですか……?」「おや、何も知らないの...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第12話

それに続いて、ほかの三人の少年たちも次々ととび出します。しかし、廊下には人影もなければ、話し声もしません。ひっそりと静まり返っているのに、何だかまわりの様子がすごく変なのです。「おや、こんなところに窓なんてあったっけ?さっきまで窓なんかなか...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第11話

四人の少年は、声もなく大峡谷の美しさにうたれて、時間の経つのも忘れて塔の上に立ち尽くすのであった。一週間は夢のように過ぎた。さすがに四人の少年は、この本館内での生活に退屈を感じるようになった。博士にそれとなく聞いてはみたが、当分ここから出し...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第10話

彼はすぐにこの出来事を本部に知らせるとともに、そこに居合わせた同僚五人にも直ちに作業を中断させ、全員を自動車に乗せて、あの牛乳配達車がいる方向へ向かって急発進させたのだった。彼らの車が現場に到着したとき、牛乳配達車はというと、岩の上に片輪を...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第9話

というわけは、本物の建物は、地中深いところにあって、外からは見えなかった。ただその建物の出入口にあたるところが小さい塔になっていた。塔とはいうものの、たった三階しかなく、各階とも部屋の広さは五メートル平方ぐらい、屋上が展望台になって居て、柱...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第8話

張もネッドも、これから大きい顔をして食事をとることができるのだ。さしあたり、その日の昼食は、近頃になくすばらしいものだった。路傍にある松林の中へ入って、清らかな小川を前に、四人の少年は各自の胃袋をはちきれそうになるまで膨らますことができた。...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第7話

それをみんなに明かさないのは、なにしろ火星まで行き着くためのとびきりの乗り物だから、その秘密を知られないようにしっかり隠してあるのさ」「おじさんは、なんだかすごく博士びいきなんですねえ」「博士びいき? 別にそういうわけじゃねえが、あのジジイ...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第6話

山木と河合がそのほうを見上げると、ネッドはいつの間に着替えたのか、頭には赤いターバンをぐるぐると巻き、体にはぞろりと長く引きずるカーテンのような衣装を着て、やけにもったいぶった顔をしていました。けれど、山木たちがいつまでもじっと見つめている...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第5話

その洗濯倶楽部には、ネッドの義兄が会員として入っているので、その手づるで借りることができたという。しかしこのようなぺちゃんこの車になっては、どう詫びて返したらいいだろうかと、日頃は楽天家のネッドも箱車の後から顔をのぞかせて青息吐息であった。...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第4話

これをとりのぞいたので、張は楽になり、死ぬように泣き喚くことはやめた。まあ、よかったと、三人は顔を見あわせた。「張、どうするかい。この傷ではたいへんだから、村へ戻るかい。戻るならネッドといっしょに、バスに乗ってかえるんだね」 山木は張にそう...
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