海野 十三

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海野 十三

初級翻訳・火星探険 第23話

だが、このとき火星人たちは、何を思ったのか、急に密林から姿を現した。そして広い沙漠を、まるで飛ぶようにしてこっちへ向かって来るではないか。何百人、いや何千人、いやいやもっと多いのだ。まるで赤蟻の大群が引っ越しをするような様子で、隊列をととの...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第22話

それは、とっても小さな原子力エンジンに直接つながっている発電の機械だった。この原子力発電機は、服を温めるだけでなく、ほかにもいろんな仕事をこなすための大切なエネルギー源なのだ。こうして、上陸用空気服の点検は無事に終わった。乗組員たちは、いつ...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第21話

「マートン技師!重力中和機をちょうどいい具合に調整するんだ!着陸の準備だ!舵(かじ)を下に下げろ!五度まで下げろ!それから零度に戻すんだ……!」マートン技師は、油を飛び散らせながら走り出した。「……大きなジャングルだ!すごい密林だぞ!あっ、...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第20話

こうしてはいられない、またゆっくり話をしてあげようね」 老博士は、大事な用事を思い立ったと見え、すたすたとむこうへ行ってしまった。それから河合は食堂へ行った。そこには仲間が集っていた。山木もいた。張もいた。ネッドの顔も。皆無事であった。運が...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第19話

これはどっちも本艇の安危に直接の関係がある。「おい、グリーンだな」と老博士はマイクへ叫んだ。「で、本艇は空中分解の危険があるだろうか」「今のところ大丈夫でしょう。その二十トンの塵塊は反対の艇壁をつきやぶして外へとびだしてしまいましたから、ま...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第18話

何しろ人類にとって全く前例のないことだけに、デニー老博士も非常に心配している。運命の危険圏への突入は、あと僅か五時間後に迫っている。近づく危険圏 よく熟れた杏のような色をして、小山のような火星が、暗黒の宙に浮いているその姿は、凄絶きわまりな...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第17話

行きましょう、火星へ」 乗組員たちは皆火星へ行きたがった。地球へ引返したいと申出る者は、只の一人もなかった。これを見て、デニー老博士は大満足であった。「では、本艇はこれより火星へ直行することに決める。本日の観測によれば、火星まであと十一日か...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第16話

「ああ、僕は今日ぐらいびっくりしたことはないよ。だってコーヒーがね、本当にデニー博士を追駆けまわしたんだよ。そして僕は、その湯気のたつ熱いコーヒーが博士を火傷させないようにと思って、一生けんめいコーヒーと角力をとったのさ。そしてこれ、僕はこ...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第15話

七、八人の大人たちが配電盤(はいでんばん)の前に集まって、メーターの数字をじっと見つめています。誰かが抵抗のハンドルをぎりぎりと回します。「ぽっ!」配電盤の後ろから、青い火花が飛び散りました。配電盤の前にいた人たちは、「うわっ!」と言って後...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第14話

「そうだとも。このあたりはもう成層圏(せいそうけん)だからね。僕の計算だと、高さはもう十五キロメートルくらいになっているはずさ」「成層圏! いつの間にそんなところへ入ったんだか、全然気がつかなかったなあ」「これからますます空が暗くなっていく...
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