海野 十三

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海野 十三

初級翻訳・発明小僧 第2話

そこを狙って、こっちは煙のように素早くその場から逃げ去るというわけさ。 ちなみに家ダニは別名「エロ虫」とも呼ばれていて、体の柔らかい部分を好んで噛みつくんだ。だから場所によっては、あまりの痒さに大きく熱を持ったり腫れ上がったりして、数時間は...
海野 十三

初級翻訳・発明小僧 第1話

自動車用ペンキ爆弾 これは、特殊な赤いペンキをたっぷりと詰め込んだ、ピンポン玉くらいの小さなボールなんだ。叩きつけると、すぐにパカンと割れる仕組みになっているよ。 持ち運びもすごく便利で、ポケットの中に四つや五つこっそり入れておいても全然平...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第31話

つまり、別の宇宙艇をこの火星へむかえてもらうのです」河合が、マートン技師に尋ねました。「さあ、それは無理だろうね。なにしろ、火星まで届くほどの力強い宇宙艇を作り出すことのできる工場は、わがデニー先生の火星探険協会をほかにはどこにもないんだか...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第30話

彼の勝ち誇っていきり立った触角がだらりと下がり、そしてやがてそれは曲の旋律にあわせて、すこしずつくねり出した。ふしぎにも、音楽には弱い火星人だった。さっきから黙っていた火星人代表のギネがブブンの肩を叩いて何かいった。するとブブンはとびあがっ...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第29話

そのうえ壊れた宇宙艇の中に細々と生き残っているだけで、これからどうやって自分たちの命の安全を守ったらいいものかと、すっかり途方に暮れていたのです。そんなところへ、君たちが大勢でわっと押し寄せてきた。あのおびただしい人数、あのはげしい勢い!も...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第28話

ですが、いつまでも悩み込んではいられませんでした。そこで彼は、思い切って両手を胸の上に組み合わせ、上体を前に曲げ、そして英語で言いました。「火星の諸君、こんにちは。ご機嫌いかがですか。ぼくたちは地球からはるばる来ました」 山木がしゃべってい...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第27話

そして自動車は、音楽を鳴らしながらズンズンと火星人の群れへと近づいていきました。 いままでは怒りでいきり立っていた火星人の大群。長い棒を頭の上に高くふりあげながら、ジワジワとものすごい勢いでつめ寄ってきたあの恐ろしい大群――。それがこの瞬間...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第26話

「だめなんだ、これがうちの車が出せる一番低いスピードなんだよ!」「そんなことってあるかい」「いや、本当なんだってば!この火星の上では、重力が地球のときの約三分の一しかないんだ。だから地面との摩擦(まさし)も三分の一になっちゃうから、思ってい...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第25話

櫓の上に乗っている火星人たちは、おもしろそうに棒をぐるぐると頭の上で振り回しています。風はますます激しさを増し、宇宙艇はまるで嵐の中の小舟のように、ゆさゆさと思い切り揺れはじめました。「こりゃあ、えらいことになったぞ!」 乗組員たちは、転が...
海野 十三

初級翻訳・火星探険 第24話

しかし、博士自身はひと休みもせず、これから火星人とどうやってお話し合い(交渉)を始めたものかについて、幹部の人たちと会議をはじめた。それから一時間ほどたったとき、宇宙艇の中に大歓声(かんせい)がわき起こった。「無線がつながったぞ!地球との無...
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