海野 十三

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海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第80話

むかし、この火星へアリタ博士というのがやって来たが、彼などは、なかなかすぐれた頭を持っていた。ああいう連中に見せたら、後がよくない」「ですがペペ王、モロー彗星は、あと十日ぐらいして地球を粉々にこわしてしまうのですよ。ですから、たとえ宇宙艇を...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第79話

彼は広大な火星をたったひとりで支配しているという、たいした王様でした。丸木はそのペペ王でさえ持っていない感情の心を、自分は持ちたかったのです。そうすれば、丸木はペペ王よりももっとすごい高等な生物になれると考えていたのでした。丸木は千二少年を...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第78話

怪人丸木は、寝室の二重の扉をしっかりと閉めると、大きな一つの袋の中に入り込みました。それは蚊帳のように四角い形をしていましたが、空気が絶対に漏れない特別な仕組みになっていました。その袋のすそには小さなポンプがついています。そのポンプを動かす...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第77話

しかし、一部の人間はおちついていた。すっかり覚悟をきめてしまったのであろうと思われるが、いつものように平然として仕事をつづけていた。その人たちが言っている話を、横あいから聞いてみると、こんな風であった。「どうです、モロー彗星も、だいぶん大き...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第76話

火星兵団に降参してしまったなどという、ふがいない歴史なんか、残してもらいたくない」 佐々刑事は、火星の上にたったひとりがんばって、はるか遠くの地球の人々を励ましたのであった。46 彗星対策 三月の十何日ごろから、肉眼でもモロー彗星が見えるよ...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第75話

「ああ、とんでもないことになってしまった!」 新田先生は、むごたらしい火星人の姿を両手で力いっぱい頭の中から追い払いながら、思わずうめき声をあげたのだった。 ああ、不思議のなかの不思議! 新田先生が、火星人の恐ろしい正体について一生懸命に推...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第74話

火星のやつは、ありゃ動物ではないんだ!」 火星の人間は動物でない――と、へんなことを言出した。「おお、あれは佐々刑事の声に違いない!」 と、新田先生は、すっかり興奮してしまった。「何じゃ、佐々刑事? この、しおから声を出している人間は、あの...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第73話

その部屋で、先生が一番驚いたのは、奥の正面の壁から、魚雷(ぎょらい)のお尻に似た非常に大きなものが、にゅっと突き出していることでした。その格好は、まるで大きな魚雷を壁にドンと打ち込んだかのようでした――とでも言いましょうか。博士はスタスタと...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第72話

わしが火星へ持って行ったやつは特別につくらせたもので、丈夫な鋼鉄で出来ている。わしは、その巻尺の一端に、わしが護身用に持っていた猟銃をゆわいつけると、木の上から、やっと掛声をして、十メートルばかり離れた牢へなげこんだのじゃ」「あはははは」と...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第71話

もう一人の仲間の火星人も、気疲れしたのか、そのそばで大きなまぶたを重そうにパチパチさせていましたが、やがてこちらも、うつらうつらと深い眠りへと落ちていきました。急にあたりが静まり返り、しんとなりました。薄暗い地底のなか、博士と新田先生の二人...
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