海野 十三

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海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第50話

これがもし三日も早かったら、せっかく来ていただいても、お断りしなきゃならないところじゃった」「へえ、そうかい。僕は運がよかったというわけだね」 先生は、笑いながら、昔の勝手をよく知っている部屋へと上がっていった。弓形のおじいさんは大喜びして...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第49話

もっとも酸素吸入をやればいいということはわかっているが、火星へ着いてから、果たして我々たくさんの人間全部が酸素吸入が出来るほどの大設備がつくれるでしょうか」「第二の心配というのは、火星の生物と果たして仲よく暮していけるかどうかということです...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第48話

特に、丸木に頭を激しく殴られた傷がとても深く、時間もかなり経ってしまっていたため、今後の容体がとても心配されました。そのため、すぐに救護班の手によって大急ぎで病院へ運ばれました。しかし、東京の街中が大パニックになっていたため、新田先生の手当...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第47話

その時、不思議なことに、怪物の胸元あたりから、なんだか妙な息づかいが聞こえてきて、先生をびっくりさせました。「おや、変だなあ。この怪物は、ふところに何か隠しているのかな?」新田先生は怪物の胴にしがみついたまま、どうしても離れません。「こら、...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第46話

「向こうへ行け。ぐずぐずしていると許さないぞ」弱味を見せては大変と、新田先生は激しい声で相手を叱りつけた。だが、その怪人は別に驚く様子もなかった。もっとも、首がないのだから、どんなことをしても顔色が見えないので、見当がつかない。先生は千二の...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第45話

「課長! いまから追いかけて、あの老人の襟首をつかまえて連れ戻しましょうか?」「いや、そこまではしなくていい」「じゃあ、このまま追跡しますか?」「いや、それも必要ないよ」そう言うと、課長は衝立の陰からゆったりと姿をあらわし、何食わぬ顔で自分...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第44話

蟻田博士がひどく感心した顔で、(これはたいしたものだ!)と言った、長さ1メートル余りの鞭のようなものは、一体何であったのだろうか。それを箱から出して博士の目の前へ押しやった大江山課長は、博士のまばたき一つさえ見逃すまいと、じっと見つめている...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第43話

博士をこちらへ通してくれ」 博士は相変わらずものすごく頑固だった。白髪頭を逆立てて、つかつかと大江山課長の前に歩み寄るなり、「おお、大江山さん。留置場にいる千二という少年に会いたいのだ。すぐに会わせてくれたまえ」「千二少年ですか。彼は……」...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第42話

国中の市場の株価は、がたがたーっとものすごい勢いで下がっていきました。銀行や郵便局には、預けてある貯金を今すぐ引き出そうとする人たちがどっと押し寄せ、道路はその人たちで完全に埋め尽くされてしまいました。走っている自動車も電車も、みんなその場...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第41話

またあいつと同じ形のいやつがここにいるんじゃないかって思ったんです」「ふむ、ふむ……。それはなかなか、いいところに気がついたね。それで……?」「それで、穴の中を一生懸命のぞいて、よく見てみたんですけど……ちがいました」「ちがったのかい?」「...
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