海野 十三

スポンサーリンク
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第60話

難しい役をやるのだから、我々は火星兵団の中でも、特別にご褒美をもらっているのだ。姿だって、人間そっくりの道具をもらっているではないか」 怪人・丸木と、その部下の火星人のあいだに、とんでもない会話が続いています。 それは、地球の人間を捕まえる...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第59話

怪人・丸木が洞穴の一室で、隊員たちを前にして何かわけのわからない火星の言葉でしゃべり続けている、その同じ部屋の隅では、新田先生が積み上げられた機械の陰にじっと小さくなって隠れていました。 すると、その時になって先生はとつぜん、かすかな人間の...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第58話

あたりには、先生と同じような黒いマント姿をした火星人たちが、しきりに走り回っていました。もちろん、黒マントを着ていない裸のような火星人もたくさんいました。黒マントを着ている火星人たちは、同じ仲間の中でも少し位が高いリーダー的な存在のようで、...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第57話

佐々刑事は首を左右にふって、こう言いました。「見かけなかったねえ」「いないのでしょうか。いったい、千二少年はどうしてしまったんだろう……」 先生の目は、心配の色でくもりました。「千二のゆくえもさがさなければならんがね」と、佐々刑事は言いまし...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第56話

(しまった!) と、思った時にはもうおそかった。火星人は、くるりと後をふり向き、先生の方へのこのこ歩いて来た。そうして、右手をふり上げたかと思うと、びゅうんという、うなりとともに、何だか鎖のように固いものが飛んで来て、先生の背をぴしりと打っ...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第55話

奇妙なことに、今さっきまで動いていた二つのボタンはあとかたもなく消え失せ、火星人の胸は前と同じように、ドラム缶のように固い表面があるだけになっていたのです。この時、火星人はすばやく跳び起きました。気味の悪い火星人と組みうちをしたことで、新田...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第54話

先生、あなたは、やっと、我々の話を、本気で聞いてくれるようになりましたね」「で、私に、政府へ話をしろと、おっしゃるのですか」「その通りです。そうして、こういうことも、よく話をしてもらいたいのです。わが火星の宇宙艇の着陸場として、この附近の山...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第53話

一体、自分を呼んだのは誰なのだろう?新田先生は、まばゆい光の中に顔を上げた。目の前に、一人の男が立って先生を見下ろしていた。黒い長いマントを着て、つばの広い帽子をかぶった長身の男だった。目には黒い縁の大きなメガネをかけている。「あっ、丸木か...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第52話

地球の人類が作るものなら、必ず鉄やジュラルミンなどを使うところだが、この火星のボートでは、そんな金属は一切使われていなかったのだ。それは、見たこともない青褐色の材料でできていた。先生が軽く叩いてみたところ、とても硬く、もしかすると鉄などより...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第51話

それから、また、少しずつ前へ這って行った先生は、ちょうど、体をかくすのにつごうのいい岩かげを見つけ、ここへ滑りこんだ。そして、そっと首を出して、例の西瓜のようなものが、一体何であるか見きわめようとした。西瓜のようなものは、人の頭であることが...
スポンサーリンク